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2014年8月6日

5693 緑内障に対するOCTの使い方とその注意点 杏林大 北義幸先生の話を聞きました

equip(この図は話のイメージ図であり、演者の提示した図ではありません:清澤)
5693 緑内障に対するOCTの使い方とその注意点 杏林大 北義幸先生の話を聞きました

緑内障に対するOCTの使い方とその注意点を杏林大学北義幸先生に伺いました。

緑内障のOCT結果が自分の思った結果と違うときに何を考えるか?というお話でした。
POAGの診断(GON)
緑内障では眼圧、視野、眼底、隅角を見ますが、最近はスペクトラルドメインOCTも見るべきものに入ってきました。

緑内障;
網膜疾患ならbスキャンでわかるが、緑内障眼ではそうはゆかない。

画質、セグメンテーションエラー、視神経の画像内での位置が問題となります。
まず画質も気にはなりますが、セグメンテーションエラーの有り無しが重要です。RNLLのセグメンテーションが正常か?ということです。

最近はGCC(神経節細胞複合体)を見るのが盛んですが:GCCには神経線維、神経節細胞を含む3つの成分でできています。

通常眺めるプリントアウトでは中心以外の別の断面が確認できないという欠点があります。
また、切れている例として、コーヌスをディスクと誤認している例もあります。さらに画像の中心がずれると、網膜厚は大きく変わります。それにはカラー写真でディスクエッジを確認するのがよいです。

RNLF厚(網膜神経層厚)の解析結果に話を進めます。
ISNTの法則があります;視神経周囲では下(I)が一番厚く、上も厚い2峰性なものです。
強い近視では、動脈や静脈の部分が厚いのが普通であり、耳側に引っ張られたような乳頭では異常値となりやすいのです。

視神経乳頭の大きさは人によって違います。
GCCの有用性: DCCは緑内障で約20%減るが、内顆粒層は7%、網膜外層では3%減と大きくはは変わりません。

Cirus:シラスでは神経線維層を除いている。

緑内障のOCTでの100%の診断は可能か?
GCCの数値だけでは判断はできない。
GCCにかかわる要素は?
年齢でも萎縮するし、その他の要素の影響もうける。

近視眼でもGCCは薄い、
強度近視での有効な分離を示すAUROCの値0,72は悪くない。
OCT画質は白内障の手術でも変わる。
網膜外層の厚さも近視では薄い。OCTで引っ張られている症例(界面症候群)

近視の人のディスクは判定しにくいものだが、?
高齢者の緑内障は:白内障、糖尿病、パーキンソン病など影響を与える多くの要素をもっている。

通常視神経陥凹の判定にはCD比を使うが:網膜の厚さでは比にならないのか?
そこでG/T比としてみた。:これだと近視の影響を受けにくい。この比は36あたりから30あたりまで下がってゆく、しかも疑陽性が減る。

質疑応答:
座長小野:検診にOCTを使えないか?ディスクも同時には黄班も取れないか?

木村至:網膜のG/T比が有用という話はよいのだが、黄班部の垂直断面のみ?。

清澤のコメント:最近緑内障のOCTによる判定がCD比やディスク周りの視神経線維厚で見ることから、GCC(神経節細胞複合体)を見る方向にシフトしてきていることがよくわかりました。このGCCでは半盲も判定できるという話が出ていましたが、この話は数年前に出てきたと思ったら、もうここまで一般化しているのですね。
同様の内容は先日の視野学会でも各社が話していました。

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