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2014年8月1日

5672 「見えない」を「見える」にするのが眼科医;安藤 伸朗 先生 を聞きました 

houshi
5672 「見えない」を「見える」にするのが眼科医;安藤 伸朗 先生 を聞きました 

■「見えない」を「見える」にするのが眼科医
 眼科医の仕事は、視力・視野・眼圧の改善ではない。QOV&QOLの改善である。
安藤 伸朗 先生 (済生会新潟第二病院)

日本視野学会学術集会のランチョンセミナー演題です。

清澤のノート:

1)ヒポクラテスの誓いでは医者が主語だった。しかし、今は患者の権利が主に叫ばれる。

リハビリの世界の変遷。
当道座:検校とは、勾当とは。座頭とは?この制度は3000人の盲人を支えたが、明治4年に解体された。失明した人に生活の手段を与える完成された組織であった。

戦争に勝った国では外傷治療は国が行った。米国には軍人病院など、その制度がある。
戦後日本では弱者保護であった。1949年身体障碍者福祉法。その後、2008年に障害者の権利に関する条約が結ばれ、日本もそれを批准した。人権の尊重がその目的となった。

2)医者の仕事ってなんだろうか?見えないを見えるようにすること?。
やっぱりよい手術をして見えるようにする必要がある。つまり鬼手仏心。
目の前にいる患者を見えるようにするのもよいが、失明者を見えるようにする医学的発見を目指すという道もある。

マーク・ファイアン 人工網膜ArugusⅡの開発。30人に施行し最高0,15の視力が出ている。このほかにiPS細胞の開発研究も進む。

もし手術しても見えるようにできない患者がいたならばどうするか?、何ができるのか?
医師は病気を治すプロであるが、そこが曲者であり、患者の生活を変えようとまではしない。

医師を目指し、医局で切磋琢磨した結果、目指したのは病気を治すプロであった。

中山恒明のエピソード:病気ではなく、病気の人を治す。見えないということは終わりではない。

病気を治せることは稀だが、患者を心地よくさせることは可能である。

ハリソンの内科学の著者ハリソンは医学生に対して、医師が治すのは15%に過ぎず、患5%は死に、80%は間違った治療でも治る。だから、医師は患者には優しく、傲慢な態度はとらないでほしい、と言っている。

サイエンス、アート、ヒューマニティー(人間愛)が大切。

高橋政代:再生医療とリハビリは車の両輪である。
眼科医はロービジョンケアが苦手だが、これは絶対に必要である。

話の続きを、次の三宅先生に託す。
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清澤のコメント:
 ビデオを開いてみてびっくり。初めの部分で公演開始ぎりぎりにカメラの前を横切ったのが私でした。いつものことですが、安藤先生はよくもまあこれだけの内容を調べだして、一つの方向に向かって構成したものであると感心いたしました。こうして要点をメモしてみるとその話の緻密さがよくわかります。

 最近私は米国政府のVA(退役軍人省)の末端として、在日米国軍人の眼疾患審査を引き受け始めております。その位置づけもよくわかり、参考になりました。

 お話の要点は2つでした。

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