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2014年7月29日

5664 強度近視:眼の真ん中が見えづらい (日刊ゲンダイ取材記事から)

強度近視:眼の真ん中が見えづらい

子供ころから近視で小学5年生からメガネをかけています。現在は度の強いコンタクトとメガネを併用していますが、最近左眼の真ん中が見えづらい感じがします。病気でしょうか?

 一般の方が勘違いされているひとつに、強度近視があります。度の強いメガネやコンタクトをしているとすぐに私は強度近視で網膜はく離になるのではないか、と不安に陥るようですが、大抵は心配ありません。

 眼科医が視力を言う場合、その人の視力をもっとも発揮できるメガネのレンズの屈折力を示すジオプトリー(D)という単位を使います。1ジオプトリーとは焦点距離1㍍のレンズの度です。

 医師が強度近視あるいは病的近視と呼ぶのは、その強さがマイナス8.0D以上の場合を言います。 通常の近視は水晶体が厚くなるという形で進んでいき、後には眼球の長さ(角膜から網膜までの距離)が伸びるという形に変わってきます。

 そうなると眼球の後ろ側に血流の悪い部分ができて出血などが起きるのです。
 最近、OCT(光干渉計)と呼ばれる、眼球の断面を撮る網膜3次元画像解析装置が登場して鮮明な画像で確認できるようになりました。眼球の長さが長くなると、眼球の後ろの一部が拡張し、網膜や視神経が後方に引っ張られ眼底などに異常をきたします。

 これが後部ぶどう腫です。この状態になると、いくら度の強いメガネやコンタクトをつけても視力を上げるのは難しい。やがて網膜は出血や萎縮を起こします。
 ただし、通常の網膜はく離は網膜に孔が開いてはがれていく裂孔原性網膜はく離ですが、後ぶどう腫だと孔がない網膜はく離となります。

 その場合、質問者のように真ん中がみえづらい、中心比較暗点と呼ばれる症状が起こるのです。

 孔の開いた裂孔原性網膜はく離の治療には手術やレーザーによる裂孔閉鎖術などがありますが、孔の開いていない網膜はく離には効果的な治療法というものが存在ないのが現状です。

 近視では網膜出血などの近視性黄斑変性症も多く眼科を受診する必要があります。
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当医院でも眼鏡処方をしてくださっている高田眼鏡店の眼鏡技師山口さんが提供してくださった裸眼視力と近視度数の標準的な関係を現した表です。この表がすべてではありませんが一応の参考にはなります。視力は瞳孔の大きさの影響も受けるからです。
裸眼視力ト屈折値

後部ブドウ種はMRI画像を処理して強膜を切り出せば、通常はほぼ球形であるはずの眼球の後方が突出しているのを3次元の図として示すことができます。この津は東京医科歯科大学眼科の森山医師が大野京子教授らと発表した画像です。
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