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2014年7月27日

5660 眼瞼痙攣の原因と治療」についてのお話をいたしました。

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第16回関東艮陵同窓会女医部会(2014.7.26市ヶ谷アルカディア)で「眼瞼痙攣の原因と治療」についてのお話を私(清澤源弘)が、させていただきました。

 この会を主管し て下さっている関東艮陵同窓会常任理事の田中佐喜子先生は東北大学ばかりではなく、松本深高校の先輩でもおいでになったそうです。

まず、眼瞼痙攣の海外診療事情などを紹介しました。眼瞼痙攣治療の現状としては、ボツリヌスA毒素の注射は有効ですが、現在でも完全な治療法はありません。この疾患に関する記録では16世紀のブリューゲルの絵がその先駆けです。当時眼瞼痙攣は精神病とみなされていました。瞼の瞬目には神経の知覚枝と運動神経、そしてそれらを繋ぐ中枢が多元的に関与しています。臨床的スペクトルとしては間欠的な瞬目の過多からさらなる重症例までがいます。患者は読書や運転を断念し、さらに不安を増して元気喪失(鬱状態)、失職、さらには自殺願望にまで至ります。その鬱のスクリーニングにはCESーD質問票が有効です。

米国での患者数は50000.毎年2000例が発症。10万人当たりの頻度は5人程度で、女性は男性の1.6倍です。病歴として、初期には風や日光に対する強い過敏性を示します。ストレスや環境も発症に関与します。顔面における随伴症状には顔面筋のジストニー運動が随伴します。額と眼瞼の下垂、皮膚弛緩など。眼瞼痙攣の初期症状は瞬目頻度増加77%、眼瞼攣縮66%、眼刺激感55%などです。これらはドライアイなどにも共通ですから診療では注意が必要です。眼瞼痙攣では開瞼と閉瞼の交代性が侵されます。現在の眼瞼痙攣の治療には完全な治療法はありませんが、優れた治療選択肢があると言えます。それにはボツリヌス毒素注射と外科的な眼輪筋切除があります。先に挙げた知覚枝への介入にはサングラスや瞼の衛生処置や涙点閉鎖なども行われます。眼瞼痙攣に用いられる経口薬剤にはレボドーパ⇒アーテン、⇒バクロフェン、⇒リボトリールなどをこの順で加えることも可能です。ボトックスは眼運動神経終末でアセチルコリン分泌を阻害します。注射の効果は5-7日で最高。効果の持続は3月。注射の合併症には眼瞼下垂、角膜露出、ドライアイなどが知られています。その注射の実態は、1眼当り25単位以下です。外科的的介入では眼輪筋切除が可能です。

 薬剤性眼瞼痙攣、原発性眼瞼痙攣、ベンゾジアゼピン投与中で眼瞼痙攣をまだp越してないものはいずれも支障に糖代謝増加がありました。羞明、重症度(強度、頻度)、ボトックスの効果は薬剤性と原発性眼瞼痙攣で同等。糖代謝の変化は大脳皮質・基底核・視床ループのモディファイで再現できそうです。

追記:参加者は約20人。講演後にそのテーブルで会食。参加者の自己紹介もあり、最後に集合写真を撮りました。

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