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2014年7月21日

5647 第29回東京医科歯科大学眼科学教室同門会集談会印象記です

第29回東京医科歯科大学眼科学教室同門会集談会
下記の各演題を拝聴して来ました。演題と講演者名、それに清澤の感じた印象を付しておきます。

1、低濃度アトロピン点眼の副作用について。 西山友貴 他

清澤のコメント:近視の進行を止めるのには0.1%アトロピン点眼一日一回が良いというシンガポールからの論文があり、医科歯科大学では年齢や近視強度など様々な条件を満たしたものだけを対象にその治療実験を始めているそうです。少なくも現在、瞳孔直径の拡大はあるが重要な副作用はなかったということでした。年齢、度数、乱視、他の眼疾患がないなどなどの条件が厳しいので、この研究に加えてもらえるケースばかりではないそうですから、いきなり受診することはお控えになるのが良いでしょう。

2、眼内リンパ腫眼底における顆粒状自発蛍光の検討 須賀洸希 他

清澤のコメント:眼内リンパ腫と診断されるケースでは眼底に白い斑点状の自発蛍光を示す例が多いそうです。38眼のうち32%に見られたそうです。FAやIAでは低蛍光で、網膜色素上皮の肥厚とその上下の沈着物がOCTで見られるそうです。

3、バルベルト緑内障インプラントの使用経験 山本樹里 他

清澤のコメント:難治性緑内障に保険診療が認められたものの一つがこのバルベルト・インプラントBGI。今回の報告は4例。術後高眼圧の存在と強膜フラップの菲薄化など特有の合併症に注意との事でした。オリンピア眼科では1990年代にもう一つ先を行く眼圧調整弁付きタイプのインプラントがすでに多用されていたという追加発言もありました。

4、当科における涙嚢鼻腔吻合術の治療方針と術後成績 赤池さやか 他

清澤のコメント:私もその昔、北里大学や東北大学では行いましたが、現在は手掛けてはいません。白内障や網膜剥離は手掛けても、このような非定型的な大技を持つ医師は大学でもほとんどいなくなっています。局所麻酔での頻度が増し、ようやくこの手術DCRが13名14眼になされたそうです。そんな中で、術者が近く大学を離れると言うのが誠にに残念です。この流れが途絶えぬことに期待いたします。

5、当科における網膜硝子体手術の検討 軽部央子 他

清澤のコメント:医科歯科大学はぶどう膜炎や強度近視を専門とするために、多数の内眼手術を行っているそうです。その数は249名258眼に上ります。質問は黄斑円孔に安藤プロンべを使うかどうかというものでしたが、今は入手も難しく、黄斑部の樹幹に影響するからつかわれてないそうです。圧迫を弱くして、また黄斑が付いたら半年後に外しても良いのだという追加発言もありました。

というわけで、ここまでの一般講演を大人しく拝聴してきました。(招待公演の印象記は別項目とします。)

九州大学教授石橋教授の講演です。

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