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2014年7月6日

5616 米国の在郷軍人医療サービスに関するお話です

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7月4日は米国の独立記念日。米国人はこの日を非常に大事に思っています。

これはVAの記者であるハンス・ペーターセンによって2014年7月3日木曜日に書かれた記事です。
「1776年7月4日に独立がアメリカ合衆国で宣言されました。独立記念日はこ米国の誕生を尊敬する日です。1日のピクニック、愛国的パレード、そしてコンサートと花火の夜などが行われます

アメリカの国旗を翻す理由。それは独立記念日はそれらの勇士の犠牲がアメリカを自由な人々の土地であり続けさせ、私たちの安住の地にしておくのを支えた男性および女性を思い出すための特別の時間です。

アメリカ中で、VA(在郷軍人)メディカルセンターは軍のOBとその家族のために特別のイベントで祝っています。」という事です。

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4月頃のある日、予告なしの電話がかかってきました。聞くと日本語でアメリカの退役軍人省から依頼を受けて、米国の退役軍人に健康診断をしているヒューストンの会社VASなのだが、東京での米軍退役者の検診をしてくれるところを探しているのだということでした。

いくつかの条件があって、まず医師免許は日本の物だけで良いが、英語での診療が可能なこと。次に、最寄りの地下鉄駅から診療所内までに段差がなくてトイレもバリアフリーであること。そして、ゴールドマン視野計と標準的なハンフリー視野の両方が遅滞なく測定出来る事。そこで、それなら見に来るかい?と聞いたら、「いいえ、この電話は米国からですから、見にはゆけません。その代り、それらが無理なく測定できることを写真や検査記録で証明して見せてください。」という訳です。

それからしばらくして、退役軍人省長官のシンセキさんがその組織の不手際を隠蔽しようとしたとして、オバマ大統領に解任されるという事件がありましたが、こちらとの交渉はその後も順調に進捗しています。通常の忙しい診療とこの特殊な検診がバッティングすると大変なので、通常は私が外来に出ないことにしている院長業務予定の水曜日午前枠をそれにも使うことを予定してみました。

報告書作成は、原則英語での電話交渉ですが、間に日系で英語も日本語もわかる先の方が国際電話で介入してくれます。また、こちらにも英語がほぼ普通に話せる外国人医師ラーマンさんをその時には配置することにしました。

(注:この診療については、今後も個人のプライバシーに関することになりますので、このブログでは言及しません。)

この検診は、ここでの治療を始めるのが目的ではなくて、緑内障の視野欠損など補償金が払われるべき疾患が無いか?あるとしたら、視力、眼圧、視野はどのくらいか?と言ったことの報告が求められるようです。ですから基本的に受診は一度だけです。
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米国にいたときはフィラデルフィアにも退役軍人病院と言う病院がペンシルバニア大学の近くにありましたが、そこでは今回の様な評価と治療の両方を行っていたのでしょうか?

先日の視野学会での安藤先生の視覚リハビリのお話にも戦勝国では在郷軍人病院があって恵まれていると言う話が出ていましたが、この点に関しては当医院も一歩先に米国と関与しているのだと感じた次第です。そのあたりを紹介した記事を引用します。

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アメリカを読む辞書

アメリカの英語がわかる、ニュースがわかる。政治、経済、社会、文化まで最新の流行語や辞書には載らない英語の使い方を楽しいイラストや写真とともに解説。 This blog is for those who study English through American newspapers or news programs on the Internet. The author tries to explain about new words and buzzwords which you cannot find in the usual Dictionary.Enjoy reading today’s news of politics, economy, social affairs and entertainment in America.

2011年10月13日木曜日

veteran

Illustrated by Kazuhiro Kawakita

 veteranは日本語でも「ヴェテラン」というが、その場合は“a person who is long experienced in an activity”(ある種の活動を長年経験した人)で、さまざまな分野での「熟練者」を指す。だが、アメリカでは、“a person who has served in the armed forces”(軍隊に務めた人)を指すことが多い。つまり、military veteran(兵役経験者)。日本では「退役軍人」などの訳語があてられる。

 NPR(米公共ラジオ)は最近、“The Impact of War”(戦争の衝撃)というシリーズで“America’s New Veterans: Getting Help Amid Hurdles”(アメリカの新たな兵役経験者たち、さまざまな障害の中で援助を求める=5月10日付)などと現状を報じた。Veterans Day(退役軍人の日=11月11日)といえば、第1次世界大戦の戦勝記念につながるが、ここでいうNew Veteransとは、2001年の9・11中枢同時テロ以降のアフガニスタン、イラク戦争で戦った人々。彼らの中でDepartment of Veterans Affairs(退役軍人省=略称はVA)に対してveteran’s benefits(兵役経験者が受け取る給付金、補償)を求める人が急増しているという。

 とくに問題になっているのは、service-related disabilities(兵役による障害)で、戦闘で手足を失ったり大ケガをしたり、さらにPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされ、除隊後、職に付けない人が増えていることだ。

 disability benefits(障害者給付金)に対する請求は膨大な数で、“The number of outstanding claims at the VA for service-related disabilities hovers around 500,000.”(兵役関連の障害に対する給付金請求は際立っており、その数は約50万件に及ぶ=5月11日付)。審査が追いつかず、40%近くが決定までに4カ月以上待たされるという。しかも、申請は増え続けており、今後4、5年間で100万人に上ると見られる。

 米国にとってveterans affairs(兵役経験者の諸問題)がいかに深刻であるか?
シンセキ退役軍人長官は“Veterans are a disproportionate share of the nation’s homeless, jobless, mental health depressed patients, substance abusers, suicides.”(兵役経験者は、米国のホームレス、失業者、精神障害者、アルコール中毒や麻薬などの乱用者、自殺者の中で不釣り合いなほど大きな割合を占める)と述べている。

 米国は第2次大戦後も、朝鮮戦争、ベトナム戦争、中南米・中近東・アフリカ諸国への派兵、さらに近年の湾岸戦争、アフガニスタン、イラク戦争と、世界のどこかで戦争を繰り広げて来た。

 ところが、国のために戦いながら、今晩寝るところさえないhomeless veteranの数は10万人を超える、と退役軍人省は推定している。さらに150万人のveteransが貧しい暮らしをしており、いつホームレスになるか分からない状態にあるという。軍事大国アメリカの負の遺産である。The Sankei Shimbun (May 31 2010)
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