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2014年7月6日

5613 MLF症候群に対する質問と私の答え:です

MLF症候群に対する質問をコメント欄から戴きました。

この患者さんの場合、発症から一年を経過しておりますのでほぼ症状は固定しているものと考えたいです。正面視で複視があればプリズムをお試しいただくと良いでしょう。ずれの角度がプリズムで補うことのできる数度を超えていれば、斜視手術も考えられるかもしれません。眼球運動の記録にはヘスチャートが良く、定期的にそれを記録すると、回復が良く評価できます。症状から推測すると、病巣は片側MLFに比較的限局しているようで、反対側のMLFや前方のPPRF(傍正中橋網様体=側方注視障害が起きる)には及んではいないようです。
出血の場合にはごく初期では出血による圧迫が麻痺を引き起こしている場合があって、これですと発症初期に圧迫の減少で急速に回復します。
6か月を過ぎましたら、症状はほぼ固定したと考えて、プリズム処方や、斜視手術などの介入を可能ならば考えます。
くれぐれもお大事に。

追記
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この患者さんでは病巣がMLを含み、FPPRFはやられてはいないが、右側で複視があると言うので、もしかすると外転神経の線維成分を多少巻き込んでいてそれが右方視時の複視の原因であるかもしれない。そうであれば、右の顔面神経麻痺も多少はあってもよい形ではある。

 この図は右ではなくて左の病巣を想定していて、脳幹を上から見た図(図の上は脳の後ろ側)なので、MLF症候群で内転しない眼は左側で描かれています。

2014-07-06 06:02:34 返信編集

ご質問の要点は下記の通り、
91 斜変位と核間麻痺

はじめまして

私は、脳幹出血(発症1年2ヵ月)で、60歳代前半です。
出血量は少なかったのですが後遺症で、左手足のしびれ、口中異常感覚、複視、などがあり、 当初から、ここのところ特に目眩(ふわふわ感)に悩まされています。”MRIで確認できた”典型的な「MLF(右側)症候群」のようです。

受傷早期には右眼を左向不可、左眼は外転時眼振でしたが、
現在は初期の訓練により、何故か右眼を左側(鼻側)に向けられます。
右ななめ側視野が複視です。
複視部分はメガネの視野部分にシールを貼って隠しており、歩行は可能ですが、
(右目の動きが左目より遅く、軽度眼振もあるようで)目眩により一人での外出もままならない状況です。

先生も自然治癒に触れられていますが、当方の場合もその可能性は考えられますでしょうか?
今の目眩に手術は有効でしょうか?
その前に少度数プリズムシールのメガネ貼付けは有用な可能性はあるでしょうか?
遠方で先生を伺うことが困難なのが残念です。

2014-07-05 23:13:58

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