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2014年7月4日

5609 眼瞼痙攣と緑内障との合併

眼瞼痙攣や片側眼瞼痙攣の患者において緑内障が多いのではないかと感じて、当医院で加療中の眼瞼痙攣および片側顔面けいれんの患者のカルテで緑内障治療薬が投与されている患者を調べてみました。そうしましたら意外にも60人もの多くのカルテを見出すことができました。そのほかに、日常患者さんを診察しておりますと、他院で緑内障を加療中の患者も少なくはないことがわかりました。そのあたりについて、学会の見解を見ようと文献を探してみましたら2009年のNANOSに、こんなポスターが出ておりました。まずはそれを邦文に訳してご紹介いたします。さてこれを参考に私たちのデータをこれからどう提示しようか?というところです。

Relation-Is Part Of NANOS 2009: Poster Presentations Poster 57

眼瞼痙攣と緑内障の間の関連 Association between Blepharospasm and Glaucoma 

Michael Lee1, Paul Lee2, Daniel Grossman2, Andrew Harrison1, Frank Sloan2
1University of Minnesota, Minneapolis, MN, United States, 2Duke University, Durham, NC, United States
Introduction:

眼圧は、強制的な閉眼で上昇します。良性原発性眼瞼痙攣(BEB)を持った患者は、瞬目頻度が高まり、けいれんに伴う瞼の閉鎖を経験します。眼圧の揺らぎは開放隅角緑内障の進行要因です。

方法
メディケアの支払い請求のファイルを1994-2000年まで集め、これを全国的な両性原発性眼瞼痙攣の診断の基礎データとしました。 コントロール群には性、人種、年齢、そして登録年を合わせたサンプルを用いました。これらの群は緑内障の発症について経過を観察されました。原発開放隅角緑内障以外の閉塞隅角緑内障やその他の緑内障についても2190日にわたって、あるいは患者がメディケアシステムを離れるまで追跡しました。

結果
1,935人の良性原発性眼瞼痙攣の患者が開放隅角緑内障群には含まれていました。1779人の良性原発性眼瞼痙攣が非原発隅角の緑内障群で見られました。 1702人のBEBがあらゆる緑内障を含む群に見られました。そして、2137人のBEBが閉塞隅角緑内障群に見られました。コントロール群において各群は全く同じサンプルサイズを持っていました。

各群は29%が男性で, 93%が白人,そして平均年齢は76歳でした。構成を合わせないモデルでは、BEB群の患者では危険率 (Hazardratio (HR):を1.469として原発隅角緑内障を発症しやすいことがわかりました。 95%のConfidence Interval (CI)は: 1.143から1.888でした。 POAGではない緑内障の群では危険率はHR: 1.305であり、 95% CIの範囲は:1.087から1.568でした。そしてあらゆる種別の緑内障を合わせるとHR:は1.284であって 95% CIの範囲は: 1.065から1.548でした。BEB群では非BEB群に比べて閉塞隅角緑内障を発症しやすくはありませんでした。 (HR: 0.939; 95% CIは:0.607から1.451)。

年齢、性、人種およびその他の眼疾患を適合させても、BEBと診断された人はさらにPOAGを発症しやすいことがわかりました。(HR: 1.461; 95% CI: 1.137,1.879)。 非POAG 緑内障では (HR: 1.285;95% CIは1.069から1.544)。そしてあらゆる緑内障を合わせると (HRは 1.278; 95% CI:は1.059から1.541)でした。. BEBという診断は閉塞隅角緑内障へのなりやすさには影響していませんでした。 (HR:は0.943; 95% Clは 0.610から1.459).

結論
良性原発性眼瞼痙攣は開放隅角緑内障の発生頻度を増加させます。しかしこれは閉塞隅角緑内障の発生頻度は上げません。

References:
1. Lee PP, Walt JW, Rosenblatt LC, Siegartel LR, et al. Association between intraocular pressure variation and glaucoma progression: data from a United States Chart Review. Am J Ophthalmol 2007;144:901-907.
2. Gandhi PD, Gurses-Ozden R, Liebmann JM, Ritch R. Attempted eyelid closure affects intraocular pressure measurement. Am J Ophthalmol 2001;131:417-20.
3. Coleman DJ, Trokel S. Direct-recorded intraocular pressure variations in a human subject. Arch
Ophthalmol 1969;82:637-40.
4. Green K, Luxenberg MN. Consequences of eyelid squeezing on intraocular pressure. Am J Ophthalmol 1979;88:1072-77.

Key Words: blepharospasm, glaucoma, Medicare
Financial Disclosure: NONE

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