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2014年6月28日

5588 緑内障性視野障害の視機能評価 私立宇和島病院 鎌尾知行先生;を聞きました

afp19990701p99-f6(緑内障傍中心暗点の視野です。これは演者の図ではありません。)

3、緑内障性視野障害の(実用視力による)視機能評価 市立宇和島病院 鎌尾知行先生

緑内障では視野は通常中央を侵さないから視力は落ちにくい。コントラスト感度?、色覚?はどうだろうか?

反面、緑内障では視力がよくても日常での見にくさを訴えることがある。
それは、ドライアイとの共通点であり、不正乱視や高次収差が大きく結果に影響する。

実験の対象は60歳未満とし、白内障を除いた。傍中心視野障害のあるものを選んだ、シータスタンダードで傍中心に沈下のあるもの。
眼科異常のあるものは除く。

PS群(ペリセントラル・スコトーマ)とC(コントロール)群の実験
通常の資料に当たる指標をモニター上に示し、見えたら小さく、見えねば提示する視標を大きくするという機械操作を続けるのが実用視力。この実用視力を連続的に求める。(フロアで後で訊いたら、使っているのは二デックの機械ですが、これはすでに販売終了とのこと。)
60秒の積分を求めて、最良の視力が続いたとした場合の面積に対する視力維持率を見る。傍中心視野障害があると(PS群では)この視力維持率が小さい。
つまり矯正視力は下がってないが、実用視力は低下するということ。

次に第3群として、傍中心に暗点のない緑内障の群を加える

3者で比較すると第3群は最初の両郡の中間。
実用視力も視力維持率も緑内障の影響を受ける。
中心窩閾値が関係し、実用視力や視力維持率が低下している。

今、QOVが問われている。
緑内障で自覚症状が出にくいという事は:発見の遅れやアドヘアランスの低下を介して日常視機能への影響が現れるだろう。

まとめ:緑内障では、
視力は下がりにくい。
視野は、QOVとの関係が不明確である。
コントラスト感度や色覚では異常が検出しにくい
そこで、実用視力は緑内障の視機能評価にも有効である。

ではその問題点は:
 視野の中心だけの評価である。さらにこの方法は片眼ごとの評価である。などが考えられる。

座長質問;再現性と日内変動はいかがであろうか?。

清澤のコメント:実用視力は数年前の臨床眼科学会か何かの直前で話題になり、私も展示機材を見せてもらったことがあります。後でフロアで訊きましたら、私が見たのはコーワの機械で、演者が使ったのは二デックの現在は販売終了になった機械だったそうです。大学から離れた環境で、これだけ独創的な仕事をまとめられていることに対して、敬意を表します。

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