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2014年6月18日

5550 クラウド症候群 Claude’s syndrome

5550 クラウド症候群 Claude’s syndrome
脳幹における微小な血管の閉塞には様々な人の名前がついています。神経眼科医でもそれを覚えるのは至難で、私も覚えられないでいるのですけれども、明日の神経眼科勉強会の予習として、今日はClaude症候群を拾ってみましょう。
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N大学のI先生に覚えられないという話をしましたら、さりげなく、図で血管走行から覚えて行けばよいのですよと教えられました。(脳幹の背側なら考えなくてもパリノー症候群ですよね。)同じ断面でも、腹側で傍正中が侵されるのがこのClaude症候群です。(上の図参照)

まず全体像:
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人の脳幹の血管構造。後大脳動脈は6で,中脳はその下にあるとのこと(Wikipedia)。

クラウド症候群は後大脳動脈の枝である血管の脳幹梗塞で起きる。通常その梗塞は片側で、赤核と大脳脚、そして脳幹内の動眼神経の枝を含む。

無題(このPDFのスライドが優れものhttp://repository.countway.harvard.edu/xmlui/bitstream/handle/10473/4625/Claudes_Syndrome.pdf?sequence=1)
Claude’s Syndromeとは、同側の動眼神経麻痺、反対側の小脳性アタキシア、1912年のクラウドの発見以来数例しか報告はない。

Claude症候群の局在
小脳性の視床への線維と動眼神経の線維を犯す。赤核の内側半分と上小脳脚の交差する領域を含む領域の梗塞による。

以下が、Claude症候群の脳血管の閉塞部位と症状の表の一部です。

関連する動脈名:後大脳動脈
動脈閉塞部位:穿通枝 視床穿頭動脈及び傍正中中脳枝

病巣側の症候:動眼神経麻痺(A)
非病巣側の症候: 小脳失調(B) 片麻痺(C)振戦(D)深部感覚障害

Claude症候群は     (A+B)           
Weber症候群は     (A+C)           
Benedikt症候群は    (A+C+D)

082_RPJ8_F6脳幹内の動眼神経線維の分布を示した図です。明日の演者は、この図辺りを使って眼瞼下垂の起きなかった理由を説明するのかもしれません。

これだけ調べたら、私はクラウド症候群はかなりわかった気がしてきました。

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