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2014年6月15日

5547:コンタクトレンズ常用者がメガネ装用で感ずるゆがみとは

山口1
眼鏡士山口さんのメガネ講座1

(当医院で眼鏡の処方を手伝ってくださる高田眼鏡店の山口さんに眼鏡に関連した一口知識を記事にしていただくことにしました。本日はその第一弾です。今後にもご期待ください。)

コンタクトレンズを常用している人がメガネを装用すると「物の大きさ・距離感・周辺部で見た時の歪み(特に足元)」に違和感を感じる事があります。

理由は、コンタクトレンズは角膜上に位置し、メガネは角膜より離れた距離(約束事として角膜頂点からメガネレンズ後面まで12mm)に位置するため、近視眼においては物が小さく、距離感においては遠く離れて見える事になります。

また、メガネレンズには光の波長の違いや光線が通過する位置や方向によって光束の集まる位置が多少異なる「収差」と呼ばれる現象があります。(色収差とSeidelの5収差=球面収差・コマ収差・非点収差・像面湾曲収差・歪曲収差)

周辺部で見た時の歪みはこの歪曲収差が原因です。コンタクトにおいてはレンズが角膜上に位置する為「物の大きさ・距離感」の違和感も無く、視線の方向へ一緒に動くため歪曲収差は起きない事になります。

最近のメガネレンズはこの収差を軽減するために非球面レンズが主流となっています。(二次的効果としてレンズ厚も薄くできます)また、収差を少しでも感じさせなくするために若干弱めの度数にする事も効果があります。
山口2
   
では、メガネを常用している人は常に「物の大きさ・距離感・周辺部で見た時の歪み」に違和感を感じているのでしょうか?実は物を見ている(感じている)脳は非常に精密ですが、本来の像とメガネを通して見た時の像は異なるのですが、「物の大きさ・距離感・周辺部で見た時の歪み」による違和感に対して「正常な見え方である」と認識する作用があります。(難しい言葉で言うと「空間識spatial orientation」と言います)いわゆる「慣れ」のことです。なので、コンタクトが主体の人は良く見えるメガネには中々慣れない事が多い様です。

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