お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2014年5月7日

5426 日本軍と日本兵 米軍報告書は語る 一ノ瀬俊也;を読みみました

5426 日本軍と日本兵 米軍報告書は語る 一ノ瀬俊也;を読みました
288243-1
日本兵個人の特徴として、規律は良好、準備された防御では死ぬまで戦う、とある一方で、「予想していなかったことに直面するとパニックに陥る、自分で物を考えない」といった分析がされています。これは、現在の私たち日本人にも当てはまりそうな分析です。「村内では酒を飲み友誼を図るが、よそ者には冷たい」という言い方もしてありました。

米軍に言わせると『捕虜は米兵の命を救う』。投降者を一人でも殺してしまうと、日本兵に「捕まれば殺される」と言う確信を深めてしまう。米軍がここまで捕虜獲得にこだわったのはいったん捉えた日本兵捕虜はじつに御しやすく有用だったから。日本兵は命が救われたと知ると、好意を受けたと感じる。日本人は誰かの行為や贈り物を受けたら最低でも同等のお返しをしなければ顔がつぶれてしまう。捕虜たちにとって命と言う贈り物にお返しをする唯一の方法は、我々が彼に求めているもの、特に情報を与える事であるようだ。

大変参考になる日本兵論です。以下はアマゾンでの紹介文の引用です。

ーーーーーーー
目次
第一章 「日本兵」とは何だろうか
第二章 日本兵の精神
第三章 戦争前半の日本軍に対する評価――ガダルカナル・ニューギニア・アッツ
第四章 戦争後半の日本軍に対する評価――レイテから本土決戦まで
ーーーーーーーー
私たちは、日本軍、とくに日本陸軍というと、空疎な精神論ばかりを振り回したり、兵士たちを「玉砕」させた組織というイメージがあります。しかし、実際には、「玉砕」ばかりしていたわけではありません。孤島で追い詰められた場合はともかく、ニューギニア、フィリピンなどの大きな島では、徹底抗戦、持久戦がとられましたし、沖縄でも、最後に出された指令は、組織的抵抗を最後まで継続せよ、というものでした。

もちろん、だからといって、日本軍が玉砕をしなかった、あるいは合理的な組織だったということではありません。ただ、日本軍=玉砕というイメージにとらわれると、なぜ戦争があれだけ長引いたのかという問いへの答えが見えづらくなってしまうのです。

日本軍、とくに日本陸軍の実像をどうとらえるべきなのか、本書は、戦争のもう一方の当事者である米軍が軍内部で出していた広報誌『Intelligence Bulletin(『情報広報』)を用いて、彼らが、日本軍、そして日本人をどうとらえていたかを探ります。

『情報広報』には、例えば、日本人はLとRの区別がつかないので、戦場で日本人か中国人か判別がつかない場合には、それらが入った文章を言わせることといったことが書かれています。また、日本兵個人の特徴として、規律は良好、準備された防御では死ぬまで戦う、とある一方で、予想していなかったことに直面するとパニックに陥る、自分で物を考えないといった分析がされています。

さらに、日本の兵士らがじつはさまざまな不平不満を抱えていて、投降させることもできた、といったことが書かれているのです。

本書は、気鋭の研究者が、米軍内部の資料をもとに、従来の日本軍イメージをとらえなおす一冊です。

Categorised in: 未分類