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2014年5月6日

5421 若い血液との交換で若返りが可能?と言う記事です

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 大昔から行われてきた不老不死の薬を思い浮かべるような研究です。

 記憶、筋力、持久力、そして嗅覚の若返りを実証する3つの研究が、科学誌「Nature Medicine」と「Science」に同時に発表された。3論文は共に、若い血液が年をとった動物に総体的再生効果をもたらす可能性を示唆している。また若い血液は、心臓肥大やアルツハイマー病のような加齢による症状に関連した認知機能の低下を好転するのに役立つかもしれないと報じられています。

 清澤の感想;同じ株の動物同士であれば、血液型の不適合なども問題は起きないのであろうか?加熱してその効果が無くなるというだけの傍証で、若い個体のもつたんぱく質が原因で知能の改善がひき起こされているという事まで推定できるものか?。それらの変化の本当にGDF11と呼ばれるたんぱく質なのか?など疑問はありますけれど。ナショナルジオグラフィック誌らしい、解りやすい解説記事です。

水迷路に隠された休憩台の見つけ方の記憶と、足に軽い電気ショックを受ける部屋をより正確に記憶していることの検証は最もよく記憶能力を評価できるテストとして教科書にも出てきます。そしてネットでちょっと探せば「組み換え型増殖分化因子11(GDF11)タンパク質 Recombinant Growth Differentiation Factor 11 (GDF11)」は和光純薬などのデストリビュータを介して日本でも入手できるものなのだだそうです。追いかけ実験が急増しそうな予感がします。

そして、ブラッドリー・ワイズ(Bradley Wise)氏の、「高齢者に若い人の血液を注ぐ“輸血”を勧めるには時期尚早」と言うのは御尤もでしょう。
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ナショナルジオグラフィック ニュース

Jennifer Frazer
for National Geographic News

May 6, 2014

記憶、筋力、持久力、そして嗅覚の若返りを実証する3つの研究が、科学誌「Nature Medicine」と「Science」に同時に発表された。3論文は共に、若い血液が年をとった動物に総体的再生効果をもたらす可能性を示唆している。また若い血液は、心臓肥大やアルツハイマー病のような加齢による症状に関連した認知機能の低下を好転するのに役立つかもしれない。

若い血液との交換で若返りが可能?

「Nature Medicine」誌に発表された1つ目の研究は、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のサウル・ヴィルダ(Saul Villeda)氏とスタンフォード大学のトニー・ウィス・コレイ(Tony Wyss-Coray)氏によって行われた。

 実験では、腹腔を縫い合わせる手術によって18カ月のマウスと3カ月のマウスの循環系が接合された。時間の経過とともに、若いマウスと繋がった年老いたマウスの脳内でより多くの神経細胞間の新しい結合が確認された。また若い血液で元気になったマウスの脳内では、神経可塑性(経験に応じて脳内を再編成する能力)に関連したタンパク質がより多く生成された。

 さらに研究者らは、若いマウスの血漿を年老いたマウスに直接注射する実験も試みた。血漿を注射されたマウスは、されなかったものより水迷路に隠された休憩台の見つけ方をよく記憶していた。また彼らは足に軽い電気ショックを受ける部屋をより正確に記憶していた。

 だが、注射前に血漿を温めた場合、そのような効果は見られなかった。タンパク質は温められると不活性化するため、実験結果と妥当な循環要因がタンパク質であるということが一致する。

「Science」誌に掲載された2つ目の研究で、ハーバード大学の研究チームは若いマウスと年老いたマウスの循環系を結合し、あるいは若い血液から採取した特定のタンパク質を年老いたマウスに注射した。ハーバード大学の幹細胞および再生生物学の教授エイミー・ワグナー(Amy Wagers)氏と論文の主要著者の1人によると、その実験によって古い筋幹細胞のDNAが修復され、ミトコンドリアと呼ばれる筋線維と細胞構造がより健康で若々しいものに変化し、マウスの握力が向上し、さらにトレッドミルでより長い時間走るようになった。

 実験で使用されたGDF11と呼ばれるたんぱく質は、心不全の兆候である加齢に伴った心臓肥大を減少させることが既に知られている。だがワグナー氏は、新しい研究によってGDF11が特に骨格筋や脳といった組織にも同様の若返り効果をもたらすことが証明されたと述べる。

 それは、筋力低下、神経変性、心臓病を含む加齢による様々な機能不全を対象とした薬の開発が可能であることを意味していると同氏は言う。

 同じく「Science」誌に発表された3つ目の研究では、同大学の助教授リダ・カチンパルディ(Lida Katsimpardi)氏率いる別の研究チームが若いマウスから年老いたマウスへのGDF11の移行を試みた。それによって、若い血液が脳室下帯(嗅覚に関連したマウスの脳内領域)の循環を高め、新しい神経細胞の生成が活性化することが明らかとなった。this region 新しい細胞が嗅球に移動して成長すると年老いたマウスの嗅覚は改善された。

 カチンパルディ氏によると、血流の増加は嗅覚領域だけでなく脳全体でも観察された。この事実は、「Nature Medicine」誌に発表された1つ目の論文にある記憶と学習の向上を説明するのにも役立つだろう。

 だが、米国立老化研究所の老化神経生物学部門の主任で、研究チームの助成金を管理するブラッドリー・ワイズ(Bradley Wise)氏は、高齢者に若い人の血液を注ぐ“輸血の卸売”を勧めるには時期尚早だと指摘した。

 ハーバード大学の神経学教授でマサチューセッツ総合病院の遺伝学および老化研究ユニットのディレクターを務めるルドルフ・タンジ(Rudolph Tanzi)氏は、これら3つの論文がアルツハイマー病、心臓病、糖尿病、脳卒中、癌などの症状における炎症の重要性を探る最近の研究とうまくかみ合っていると言及した。

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