お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2014年5月4日

5417 三国連太郎の映画が「朽ちた手押し車」撮影30年ぶりで公開されるそうです。

三國連太郎さん出演の未公開作30年経て公開という事で映画「朽ちた手押し車」を銀座で見てきました。人が老いて死にゆくこと、その家族が老いた人々を支えてゆくという事。そして私にとっては医師としてそういう患者や家族とどう接してゆくべきか?と、問いかけの多い作品でした。

 本日はこれに関するネット記事を見て、銀座トーホー劇場にこの映画を見に行ってきました。上映2日目の午前11時という上映回でしたが、8割以上の入りのようでした。やはり観衆は私と同世代以上の年齢。老人とその中年に差し掛かった家族と言うグループが多かったようです。八王子のペルシャ展か、こちらか迷ってこちらにしました。江東区や杉並区の皆さんにもお勧めです。(残念ですが、クラウドファンディングは間に合わなかったようですね。上映後まで続くファンディングなら何とかなったかも。私も上映作品を見てから気が付きました。)

 今も老人の介護に苦闘している家族は多いのでしょうけれども、このころに比べれば老人の病者は施設に収容させるという選択が多くなっているのではなかろうか?と感じられました。

 舞台は福井県の親不知。配役は漁師夫婦と年を取って隠居状態の両親、そして漁師の娘。三国連太郎演じるおじいさんは脳血管性痴呆でしょうか?既にぼけています。このおじいさんを庇う御婆さんが筋委縮性側索硬化症を発症して(でも急性の発症と片麻痺の症状からは、脳梗塞の様にも見えるのですけれど、)死に至るまでの半年の間の家族の葛藤を描いています。

 長男は、治る当てもなく苦しむ母を死なせることを担当医に望みますが、担当医はそのようなことを引き受けられるはずもありません。現在であれば、本人の意思で気管切開や注強い静脈栄養などの延命措置は予めセーブするというような選択はできるのかもしれませんけれど、30年前の当時にはその言葉さえもなかったと思われます。

 現在でも、人の死には必ず相続が絡んできますから、長男と非同居の家族の意見は必ずしも同じではなく、一見人道的であるように装われた言葉に担当医は安易に引きずり込まれる決断を下すことは出来ないというのは良く聞くところです。

 30年たつと、多くの方が鬼籍に入られるのですね。

ーーネット記事の引用ーーーー
2014年5月4日

 昨年4月に死去した俳優・三國連太郎さん(享年90)の生涯唯一の未公開作となっていた映画「朽ちた手押し車」が3日、撮影から30年を経て公開され、都内で共演の長山藍子(72)と誠直也(65)が舞台あいさつを行った。

 三國さんをはじめ、田村高廣さんら家族役で出演した人物は、長山と誠を除き、全員が鬼籍に入ってしまった。長山は「30年前に撮影したけど、今、上映されるのはすごいこと。感動している」と感極まって涙を流した。当時の三國さんの役に取り組む姿勢についても、「老人役のために、わざわざ前歯を抜いて演じていた」と明かしていた。

三国連太郎さんの出ている映画ではこのほかに「はだしのゲン」もあります。この映画には後にいくつかのバージョンもありますが、ユーチューブのこの映画には三国連太郎さんらしさがよく出ています。

Categorised in: 未分類