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2014年5月3日

5415 中高年のリターンライダーによる2輪死亡事故が多いのだそうです。

今日の目の話題です。中高年になって自動2輪に「復帰」するリターンライダーによる交通事故が急増していて、全体での2輪車による死亡者の減少にもかかわらず40ー50歳代の死亡者が死亡の4割を占めているという記事が出ています。警察当局などは「体力にあったものを選び、無理な運転をしないように」と注意を呼びかけていますが、大型バイクの購入者の高年齢化も明らかで、「仕事などをきっかけに乗るのをやめたが、時間的、経済的に余裕が出て再び乗るケースが多い」という事です。
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しかし、若い時に比べ、体力の衰えは明らかで有り、「視力が衰えたようで、夜間の走行は控えている」と答えた人もいたそうです。中高年ライダーの事故形態は、ガードレールなどの工作物への衝突や転倒による単独事故のほか、右折中の対向車との衝突事故などが大半という事です。

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矯正で片眼0,7の視力があって、運転免許の書き換えは可能でも軽度に視力が低下している例もあるでしょう、また動体視力などの視機能自体も加齢の影響を受けます。このため高齢者の免許書き換えでは動体視力も検査しているそうです。さらに運動能力も低下すると考えれば、中高年になってのリターンライドには自覚できる以上の危険も多いと思われます。

 以前、「風まかせ」と言うライダー向け雑誌の取材を受けたことを思い出しました。小笠原さんと言うその担当記者さんは退職したと伺いましたが、どうしておいででしょうか?

風まかせ大人のバイク雑誌”風まかせ”の記者、小笠原さんが当医院を訪れインタビューをして記事を書いてくださいました。古い記事ですが再度引用したいと思います。

風まかせのホームページはhttp://www.crete.co.jp/kaze/です。

”オートバイと共に人生を楽しむためのバイク情報誌
大人であること、男であること、そして日本を走ることに誇りを持っていたい。そんなライダーとバイクとのふれあいをメインに構成しています。エキスパートにかたよることなく「今こそ乗りたい」初心者や「もう一度乗りたい」リターンライダーにも取り組みやすい誌面作りで、多くのビギナーからも反響をいただいています。”と言う事で、

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第五章 闘い続けるために
気がつきにくい眼力の衰え

みなさんは、眼科にかかったことがあるだろうか。コンタクトレンズを使っている人でなければ、お世話になる機会は少ないかもしれない。そんな方は、ぜひ一度眼科へ足を運ぶことをお勧めする。

profile
清澤源弘
きよさわもとひろ

清澤眼科医院(住所:東京都江東区 新砂3-3-5 3、電話:03-5677-3930)院長。東京医科歯科大臨床教授でもあり、現在も毎週水曜日には外来を担当する。モットーは”すべては患者さんのために”で、趣味は眼科知識普及に役立つブログ(http://blog.livedoor.jp/kiyosawaganka)の作成。日本神経眼科学会理事。

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これは眼球の断面図である。眼球表面の涙は涙腺から、油分はまつげの内側にあるマイボーム腺から供給される。視界の結像は毛様体という筋肉が水晶体を引張ることで水晶体を変形させて屈折率を変えピントを合わせている。加齢によりこの水晶体の弾力が失われるため、ピントを合わせにくくなる、これが老眼である。ピントを合わせる力は10歳で12とすると、20歳で9、30歳で6、40歳で4、50歳で2と急激に減少していく。

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少しでも違和感を感じたら
すぐに眼科へ。

人間が持つ感覚器のうち、バイクを操るのに絶対に欠かせない感覚器の一つが眼である。そして、風まかせ世代が衰えを感じやすい部分でもある。そこで、バイクに乗り続けるために欠かせない眼について、清澤源弘先生にお話を聞いた。
 まず気になるのは視力の低下。実は気がつかないうちに片方の視力が悪くなるのはよくある話なのだとか。
「突然、視力が低下したと患者さんが訴えてきても、話をよく聞いて検査してみると、ただ単に突然気がついた視力障害であるということはよくあるんです。というのも、片方の視力が低下しても、自然ともう片方の目で補おうとする機能が働くため、自覚症状が表れにくい。バイクに乗るために視力は重要なので、日頃からご注意願いたいですね」
 自分の目をチェックする場合、右の眼をチェックするときは左の目を、左の目をチェックするときは右の目を隠すと、よくわかる。どちらかの視界に異常が感じられる場合は、バイクに乗るべきではないだろう。
「サルとかフクロウとか人間のような、目が前についている生物は、両目を使って距離感を把握します。片方の視力が低下すると、距離感がつかみにくくなって追突したり、転倒したりする可能性が高くなるでしょう。そうならないためには両眼がよく見えている必要があるんです」

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加齢によって起こる3つの眼の変化

 とくに風まかせ世代が気になるのは、加齢による視力の変化であろう。これについては大きく分けて3つのパターンがよくあるのだとか。
「一つは眼の表面が乾きやすいドライアイという症状です。眼球の表面は、生理食塩水のような成分を持つ涙の層の上に、薄い油の層があります。ドライアイの原因には、涙の分泌量が少ない場合もありますが、油分の分泌が減って、油の膜が形成されにくい場合もあるんです。油の膜が張っていると、涙が蒸発するのを防いでくれるんですが、歳をとることによって、この油が減ってドライアイになることがあるんです」
 筆者はドライアイの経験がないが、体験者によると目がしょぼしょぼして軽い痛みも感じるとか。走行中はフルフェイスよりもジェットヘルメットの場合によく感じるらしい。
「バイクの場合は眼球が走行風に触れる機会が多いでしょうから、とくにつらいのではないでしょうか。対策としては、ヒアルロン酸といううるおい成分を含んだ目薬を処方したり、まばたき時に涙が排出される鼻へとつながる穴をふさぐ処置をすることでずいぶんとよくなります」
 ドライアイというとコンタクトレンズの人によく見られるイメージだったが、加齢によってなりやすいものでもあるのだ。
「もちろん、無理なコンタクトレンズの装用によって、油の層が破壊されることもありますから、目がつかれているときなどにはメガネを使うべきです。コンタクトレンズは眼球への負担が大きいので、眼の調子が悪いときに使ってはいけません」
 コンタクトレンズの方は、眼の健康のためツーリング先にも必ずメガネを持っていくことが大切だ。

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早期発見で防止できる視野の喪失

 二つ目のポイントは緑内障である。視神経の障害により視野が狭くなっていく病気で、しかも一度狭くなった視野は元に戻ることはないという。
「初期の自覚症状がほとんどなく、視野が狭くなっていても気がつかないことが非常に多いんです。おもしろいことに脳には見えていない場所をまわりの色や質感で埋め尽くして自覚しないようにする、そういうプログラムが働いているんですね。だから、見えていない部分を、あたかも見えているかのように感じてしまう。それで自覚症状があまりないのです。現在、40歳以上の17人に1人は緑内障だということがわかっています。しかも、そのうちの8割がそのことに気が付いていません」
 緑内障の症状は、ゆっくりゆっくり進行し、気がついたときには失明しているという怖い病気である。しかし、幸いなことにすぐれた薬も開発されており、適切な診療を受ければ恐れすぎる必要はないという。「緑内障は多くの場合、眼球の内圧が高まって眼球が硬くなるため、眼球の硬さを測定することでも発見することができます。とにかく早期発見が大切なので、定期的な検査をお勧めします」

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遅かれ早かれ誰にでも起こるもの
最後のポイントは白内障だ。

「世間でよくいわれるような、加齢による視力低下はありませんが、視界が白濁して視力が低下することがあります。これが白内障で、40歳くらいから始まって年齢が上がるごとに増えていきます。主に水晶体と呼ばれるレンズがゆっくりと曇ってくることにより、視界に黄白色のフィルターをかけたような状態となります。病気というよりも、髪の毛に白髪が出てくるのと同様、遅かれ早かれすべての人に起こるものだとお考えください。白内障は手術で治ります。水晶体を3㎜ほど切開して内部の曇った部分を吸い取り、代わりに人工水晶体というプラスチックレンズを折りたたんで挿入し、内部で広げるときれいなレンズとなるのです。手術時間は15分ほどなんですよ」
 視力の低下原因が白内障だけであれば、手術後すぐに視力は回復するそうだ。
 これら3つのポイントに加え、最近日本人に増えてきた眼の病気があるという。
「加齢黄班変性といって、年を取って網膜に出血が起こることにより、眼の中心部分である黄班が変性(または萎縮)する病気です。以前は欧米人に多い病気でしたが、最近は日本人にも増えてきています。欧米型の食生活による影響だと言われていて、症状としては視界の中心部分がゆがんだり、見えにくくなったりします。進行すると失明に至りますので、視界の中心部が見えにくい、あるいはゆがんでみえるような場合には早めに眼科を受診してほしいですね」
 バイクに乗るだけではなく、男として闘い続けるためにも視力には気を配っておきたいものである。「視力や眼圧、眼底の検査など、基本的な検査は健康保険を使えば2400円ほどでできますし、緑内障などの視野検査も1800円で行なうことができます。眼というデリケートな部分だけに不安もあると思いますが、ぜひ定期的に眼科で検査されることをおすすめします」
 風まかせ世代のライダーなら、ぜひとも検査を受けておきたい。

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加齢黄班変性のセルフチェック

この格子状の図を見て、見え方に異常がないかどうか確認できる。30㎝ほど離して図の中央にある白い点を片目ずつ見つめ、線がぼやけて薄暗く見えたり、線がゆがんで見えたり、部分的に欠けて見えていたら加齢黄班変性の疑いがある。すみやかに眼科に相談したい

緑内障セルフチェックシート

□ 強い近視である。
□ 親や兄弟に緑内障の方がいる。
□ 低血圧気味である。
□ 冷え性である。
□ 頭痛もちである。
□ 暗いと以前より見えにくく感じる。
□ 運転中に信号を見落とすことがある。
□ つまずきやすい。
□ 階段の上り下りが怖い感じがする。

緑内障に関しては、自分がそうだと気が付いていない患者が多いとされている。右記の項目は緑内障に見られる症状なので、もしも当てはまるものがあり、不安を感じる場合は、こちらもすみやかに眼科に相談しよう。とくに緑内障は早期発見が重要だ
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バイクに乗るおとなに関係する目の病気としてドライアイ、緑内障、白内障、そして加齢黄斑変性を取り上げてくださいました。引用してご紹介させていただきました。

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

管理頁
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中高年「復帰」ライダー、事故急増…死亡の4割

2014年05月03日
 オートバイを運転中の中高年が事故で死亡するケースが急増している。

 昨年の全国の死者465人のうち40、50歳代は170人と4割近くを占め、初めて若年層を上回った。久しぶりにオートバイに乗る「リターンライダー」の増加が要因とみられ、警察当局などは「体力にあったものを選び、無理な運転をしないように」と注意を呼びかけている。

◆大型二輪人気

 日本自動車工業会(東京)の調査によると、2013年度のオートバイ購入者の平均年齢は51歳で、03年度を11歳上回った。400cc超の大型二輪の年代別購入者は40、50歳代が6割を占める。その理由として関係者は「仕事などをきっかけに乗るのをやめたが、時間的、経済的に余裕が出て再び乗るケースが多い」と指摘する。

 4月19日午後。広島県安芸太田町の道の駅「来夢とごうち」駐車場で、オートバイでツーリング中のグループが休憩していた。

 日帰りで同県内のダムに花見に向かう途中だという岡山県笠岡市の会社員小野年寿さん(59)の愛車は1584ccの米国製「ハーレーダビッドソン」。4年前、「再び風を感じたい」と思い、憧れだった車種を購入した。「友人と様々な場所を訪れ、食べ物や景色を楽しめるのがツーリングの魅力」と話す。

 ただ、若い時に比べ、体力の衰えは感じている。「コーナーを曲がる時、車体が重く、交差点や人通りの多い場所では安全運転を心がけている」と言い、別グループの広島市安佐南区の無職佐々木誠さん(50)も「視力が衰えたようで、夜間の走行は控えている」と打ち明けた。

◆若年層を上回る

 警察庁によると、50cc超のオートバイの死者数は1988年の計1627人がピークで、その後は減少し、昨年は465人。40歳代は103人、50歳代は67人で、03年に比べて倍増したのに対し、若年層はバイク離れが進むなどし、10歳代が51人、20歳代が96人といずれも4割減少した。

 和歌山県では昨年、ツーリング中の死傷者のうち40歳代以上の割合が半分を占めた。広島県でも13年にツーリング中に7人が死亡し、うち6人が40歳以上だった。両県警とも事故防止の啓発活動や取り締まりを続けている。

 東京都でも年代別死者数のトップは40歳代で、全体の3割。警視庁によると、中高年ライダーの事故形態は、ガードレールなどの工作物への衝突や転倒による単独事故のほか、右折中の対向車との衝突事故などが大半という。

2014年05月03日 14時15分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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