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2014年4月11日

5342;透明な形状記憶ゲルを開発したという記事です

20140411-023-OYTEI50005-N山形大特任助教らが透明な形状記憶ゲルを開発したという記事です。
 山形大大学の宮瑾(グンジン)特任助教(36)らのグループが、世界初とされる透明な形状記憶ゲルの開発に成功した。白内障手術などで使う眼内レンズへの活用を目指して研究を進めている。

 宮氏らが開発した形状記憶ゲルは、高い透明性を備えている。加熱すると弾性を取り戻し、元の形に戻る性質を持ち、ゲルを眼内レンズへ応用する研究を行っているという。焦点位置を変えられるレンズの開発も可能という。

ーーーよみドクター、本文の引用ーーー
透明な形状記憶ゲル開発…山形大特任助教ら

透明な形状記憶ゲルで作った眼内レンズのモデルを手にする宮特任助教(米沢市の山形大工学部で)

 山形大大学院理工学研究科の宮瑾(グンジン)特任助教(36)らの研究グループが、世界初とされる透明な形状記憶ゲルの開発に成功した。

 白内障手術などで使う眼内レンズへの活用を目指して研究を進めており、宮氏は有望な女性研究者を対象とした「資生堂 女性研究者サイエンスグラント」に選ばれた。宮氏は「白内障などに悩む人を減らせるよう、できるだけ早く実用化したい」と意気込んでいる。

 ゲルは液体と固体の中間の物質で、寒天やゼリーのように粘性がある。形状記憶ゲルは1990年代に開発されていたが、これまでのものはゲルの結晶が大きく不透明だった。宮氏が同科の古川英光教授らとともに開発したゲルは、結晶が従来よりも細かく、高い透明性を備えている。

 また、曲げたり折りたたんだりすると、低温では変形したままだが、加熱すると弾性を取り戻し、元の形に戻る性質を持つのも大きな特徴だ。

 宮氏らは現在、このゲルを眼内レンズへ応用する研究を行っている。眼内レンズは、白内障手術などで水晶体を摘出した時、代わりに入れる人工の水晶体。現在は主に硬いアクリル樹脂製が使われており、手術中に視神経などを傷付ける危険があるうえ、術後は焦点の調整ができない。

 一方、形状記憶ゲルは、折りたたんで挿入した後、温度を上げると自動的に広がるため、目に負担がかからない施術が可能になる。レンズ自体を伸縮させ、焦点位置を変えられるレンズの開発も可能という。

 独立行政法人「物質・材料研究機構」の生体機能材料ユニット長で、高分子学会の高分子ゲル研究会運営委員長を務める青柳隆夫氏は「開発した形状記憶ゲルは透明で硬さも調節でき、未分化の細胞に物理的な刺激を与えて分化の様子を観察する際など、再生医療の研究にも活用できるかもしれない」と高く評価する。

 女性研究者サイエンスグラント選出の知らせは、3月に届いた。宮氏は「日本に残って研究を続けてきて良かった。自分一人で成し遂げたものではないが、このような形で認められてとてもうれしい。これを励みに研究を進めていきたい」と喜びを語った。表彰式は6月、横浜市で行われる。

中国出身・宮氏 教授に志願

 宮氏は中国・河南省の開封市出身。地元の大学在学中、交流のあった岡山大に短期留学したのをきっかけに、同大で博士号を取得した。その後、岡山県倉敷市のゴムメーカーに就職。2011年秋、岡山市で開かれた高分子学会の懇親会で、現在の上司である古川教授と偶然知り合った。

 古川教授が透明なゲルの開発を目指し、研究員を募集していたため、即座に志願。12年3月に特任助教として山形大に着任した。「あの時、古川先生に拾ってもらえなかったら、今のように楽しく研究ができていなかった」と振り返る。日本滞在は8年を超え、流暢(りゅうちょう)な日本語を話す。

(2014年4月11日 読売新聞)

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