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2014年4月5日

5322:筋緊張性ジストロフィーの変視症では黄斑前膜を考えよ:と言う演題

pattern-dystrophy-2(これは同様の所見を示すユタ大学の症例のFAGとOCTの画像です。http://webeye.ophth.uiowa.edu/eyeforum/cases/179-pattern-dystrophy.htm)

 オークランドの女性の先生が筋緊張性ジストロフィーでは黄斑前膜の発生頻度が高く、変視を示す筋緊張性ジストロフィーではOCTを調べるのが良い、という発表をしておいででした。筋緊張性ジストロフィーと言えば、東北大学の院生だった30年前に、神経内科の先生に相当数の患者さんを紹介していただき、その眼症状を調べたことが有ったので興味を持って聞くことが出来ました。

 私がその昔この疾患の患者の眼底を調べたときにはOCTはまだなくて気が付かなかったのだろうけれど、筋緊張性ジストロフィーの網膜病変は、黄斑のバタフライジストロフィー、中間部網膜の模様ジストロフィー、そして周辺部網膜の敷石状のジストロフィーであったはず。それらはいずれも網膜色素上皮の変化で、視野や視力などには影響を与えなかったはずなので、この黄斑上膜は原発性と考えるのか?、それとも網膜病変に続発したと考えるのかと質問させていただきました。

 お答えは、黄斑の変化との関連は見られなかった。筋緊張性ジストロフィーでは糖尿病も多いし、白内障手術後ならその影響も考えられるのだが、そのいずれでもなかったというご返事でした。座長のピナール・アイディーンさんにも良い討論が出来たとお褒め戴きました。

清澤のコメント:聞いた話をすぐに発信しないと右の耳から左の耳に抜けて終わってしまいます。そこで、土曜日の午前の神経眼科のフリーペーパー41のセッションで聞いたお話です。座長は昨日お話が出来たフェロー仲間のピナール・アイディーン女史。

 後でフロアで伺いましたところ、この研究はJ Neurolに出版されていて(1)、私たちが昔書いた論文(2)も気が付いていて引用してくれたと聞きうれしくなりました。

1)Kersten HM1, Roxburgh RH, Child N, Polkinghorne PJ, Frampton C, Danesh-Meyer HV.J Neurol. 2014 Jan;261(1):37-44. doi: 10.1007/s00415-013-7141-6. Epub 2013 Oct 17. Epiretinal membrane: a treatable cause of visual disability in myotonic dystrophy type 1.(Department of Ophthalmology, University of Auckland, Private Bag 92019, Auckland, 1142, New Zealand, h.kersten@auckland.ac.nz.)

2)Hayasaka S, Kiyosawa M, Katsumata S, Honda M, Takase S, Mizuno K.Ciliary and retinal changes in myotonic dystrophy. Arch Ophthalmol. 1984 Jan;102(1):88-93

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