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2014年4月5日

5320 IMCLC オルソケラトロジー:を聞きました

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 IS-FR-112と114の2つのインストラクションセミナーはオルソケラトロジーの話題でした。自分が興味を持ったためかもしれませんが、この学会ではオルソケラトロジーと言う近視の新しい治療法が一斉に開花している印象でした。

 私が昨年その自分の医院への導入を初めて決めた頃はまだ手を付けて良いものかどうかにも迷いがあったのですが、その取扱をいざ始めてみると専門家を頼む必要もなく、世の中の雰囲気も風向きが変わったかの様に、多くの医療機関がそれを扱う様になっているのに驚かされます。

吉野健一先生は日本でオルソケラトロジーが認可されてから5年たって、それが広まってきているという話をされつつ、このセッションの座長を務められました。

私が聞き取れた範囲ですけれど、Pei-Ying Xie先生は中国ではレーシックが行えるようになる18歳以下で多く行われている現状を報告され、既に中国では1300万人にこのレンズが使われていると報告しておられました。その対象は-2.0Dから-4.5Dまでであり、眼軸は特には伸びてないし角膜厚や内皮数も悪くないという事でした。近見の立体視にも改善があったそうです。中国ではオルソケラトロジーに関係する多くの学会が開かれていて、その際に講習会も開かれて、多くの処方資格者を排出しているそうです。

このほかにも韓国やロシアなどからも多くの、殊に小児の症例に使われている状況が報告されていました。ロシアでは小児で始めた症例の7割がその後、近視化が治まった時点でレーシックへの移行を希望しているが、実際にレーシックなどを受けるのは15%程度に留まっているという現状を話しておいででした。やはりこの方法はオルソケラトロジーで12歳程度の近視の進行を示す年齢の期間を抑えておいて、18-20歳の安定期に達したら、場合によってはレーシックに繋ぐというのが、一般的な使い方であるかのように聞こえました。

気になった言葉は、オルソケラトロジーを施行中の角膜に出来る黒い色素の沈着の輪「Corneal iron ring」です。帰宅後調べてみますとそのような例の報告はいくつかあり、オルソレンズ装用開始の3か月から5か月くらいでに見られたと報告があります。そのアイアン・リングの形態からこれはレンズと角膜の間にたまった涙液によって染色されるのであろうとも言われているようです。今後そのような例が自験例として出てこないか注目してゆきましょう。

また、韓国からの発表だったかと思うのですが、角膜に炎症性の変化があるという話に対して、「何もレンズを載せなかった対照群」ではなくて、「何らかのコンタクトレンズを使っている状況の対照群」にし多場合に、はたして角膜や前房の炎症は強いのかどうかを見るべきだろうという意見もありました。

このあたりの発表の要旨はプログラムにも出てはいないので、今後学会やレンズ会社が翻訳して資料または聴講記として配布願えると、オルソケラトロジーに対する強力な推進材料になることでしょう。

(図は目の健康のページから借用)

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