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2014年4月4日

5319 緑内障における広範囲な脳の構造変化を立証する証拠:モスター先生方の論文

モスター先生の論文を調べていましたら、私たちの論文にかなり近い辺りを狙った論文がある事に気づきました。それがこの論文です。
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緑内障における広範囲な脳の構造変化を立証する証拠:ボクセルに基づいた予備的なMRI研究。Williams AL1, Lackey J, Wizov SS, Chia TM, Gatla S, Moster ML, Sergott R, Spaeth GL, Lai S.IOVS.2013 Aug 28,54(8):5880-7。

抄録
目的:
緑内障による患者脳の構造脳変化の調査。
方法:
高解像度のT1に重点を置いた磁気共鳴映像(MRI)が様々な重症度の15人の緑内障患者で集められた。人種、性別を合わせた対照群と比べられた。
除外基準は神経学的な疾病、視野に影響する可能性のある別の障害、および認知症のMMSE検査で25未満のスコアの患者です。
自動的な容積測定のMRI技術で、緑内障と対照群で差があるかどうかを見るために各脳の中の93個の構造物の密度を測定しました。15人の緑内障患者のグループ中では、すべての脳構造では、緑内症の重症度と関連していました。線形多変数回帰分析がこれらの関係の重要性を決定するために行なわれました。
結果:
5つの構造が、2つのグループ(P<0.05)間で著しく異なっていました。 これらの構造には右・左の下後頭回および右中後頭回、右側頭回、そして右の後頭葉白質を含んでいました。 興味深いことには、これらの構造はすべて対照群より緑内障グループにおいてより大きかった。そして、緑内障患者のグループ内では、すべての脳構造の家の38%が、多変量回帰分析において体積の減少と疾患の重篤性の間に独立した関連を持っていた。 結論: これらの結果は、緑内障の患者が皮質の脳構造の広範囲で複雑な変化を受けていて、これらの変化の範囲が疾患の重症度と関連することを示唆していました。 ーーーーー 清澤のコメント: 我々の考えたことはやはり間違ってはいなかったようです。 つまり、緑内障は視神経だけの疾患ではない変性性疾患である、或は成人であっても緑内障の影響は外側膝状体を超えて径シナプス的な変性が後頭葉に及ぶという事です。昨日のビール片手の議論でモスターさんは後者をお考えのようでしたが、私はむしろ前者を考えており、そちらの考えの方がたぶん今は多くの支持を得られていると思います。

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