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2014年3月26日

5280 神経眼科勉強会(第89回)の記録

5280 神経眼科勉強会(第89回)の記録

1)突然の両眼性眼瞼下垂をきたした一例
立花敦子、加島陽二、石川弘

核性の眼球運動神経麻痺では左右の動眼神経核の触れ合うあたりに上眼瞼挙筋の核があり、しかもそれは両眼を支配する形になっています。ですから眼瞼痙攣は両眼せいであってよいのです。ちなみに上直筋は他の筋群とは異なり、体側支配になっていると言うことも神経眼科では覚えておいてもよい情報です。

2)外側膝状体性同名半盲を呈した外側後脈絡叢動脈梗塞
吉沢孝治、津田浩昌

 右外側膝状体の急性期梗塞である例としての発表でした。外側膝状体の梗塞では水平線に沿った横からの同名性視野欠損、またはその領域を残した上下に分かれた同名半盲がある、それは血管支配の前後の分離によるというフリセーンさんの論文が有名です。
L Frisén, L Holmegaard, and M Rosencrantz,J Neurol Neurosurg Psychiatry. 1978; 41: 374–380. Sectorial optic atrophy and homonymous, horizontal sectoranopia: a lateral choroidal artery syndrome?

3)当初は急性散在性脳脊髄炎と診断されたtumefactive multiple sclerosis
新谷昌子、津田浩昌

 MSで大脳半球に脳腫瘍のような像を呈するケースがあり、tumefactive multiple sclerosisと呼ばれます。ご発表によると、造影ではオープンリングサインになるそうです。
我々もケースを報告していました。情報は4160 多発性硬化症の診断におけるMRI上でのプラークの重要性、https://www.kiyosawa.or.jp/archives/53912117.htmlをご覧ください。

4)ステロイドパルス両方が奏功したAZOORの一例
小川百合香、堀口浩史、敷島敬悟、

 AZOORは急性帯状潜在性網膜外層症。 頭部磁気共鳴画像法(MRI),full-field electroretinographyで異常なく光干渉断層計(OCT)で乳頭近くの視細胞内節外節接合部(IS/OS)が不整であることよりAZOORと診断されます.その後盲点は拡大,視力が低下したがAZOORは一般にはステロイドは効かないことになっていますが、聞く症例があったという発表でした。よくアズールと発音されますが、ネイティブ英語ではではアゾアのような発音であると指摘がありました。

5)10年間に3回繰り返した脳神経麻痺の一例
砂川広海、山上明子、若倉雅登

 3回の違う脳神経麻痺を起しているので虚血性と考えてよいのであろうか?という症例でした。

6)うっ血乳頭と複視をきたした12歳小児例に関する検討
小林俊策、鈴木利根

 この症例は脳膿瘍ですが、その原因の多くは副鼻腔炎だそうです。このような場合にはうっ血乳頭に左右差が出たりします。上矢状静脈洞血栓症なども起こします。原因菌は?というお話もありました。
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清澤のコメント:

神経眼科勉強会(第89回)は2月5日(水曜日)午後6時から日本大学会館で行われました。:担当校は日本大学です。そのプログラムと聴講記です。そのあと医科歯科大学の視能訓練士の方々と医科歯科大学神経眼科グループの医師で久方ぶりに新年会的にビールパーティーを持ち楽しい一晩を過ごしました。他校のORTとも会えて様々な収穫も多い会でした。

今回は聴講後しばらく置いておいたら、ポイントが十分には分からなくなりました。次回から早急なアップを心がけます。
平成26年2月5日(水曜)午後6時から8時
日本大学会館7階会議室(市ヶ谷)

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