お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2014年3月20日

5326 近視の近未来治療を科学する4月3日(木)13:30-15:00: 帝国ホテル 孔雀

WOCの演題から抄録集を予め読んでみました。それに聴講印象記を付記してあります 

シンポジウム 近視の近未来治療を科学する
近視治療の変遷と現状、近い将来に実現可能な近視治療は?

4月3日(木)13:30-15:00: 帝国ホテル 孔雀・西 2階 第18会場

オーガナイザー:長谷部 聡 川崎医大、 大野 京子 医科歯科大

眼光学的手法による近視進行抑制(オルソケラトロジー,多焦点コンタクトレンズなど)
演者:平岡 孝浩 筑波大 (P147)

 (1)仮説: 調節ラグが近視を作る。だからオルソケラトロジーでは眼軸長の伸長が減る。オルソケラトロジーによる眼軸長伸長抑制効果は2年で36-56%。peripheral refraction theory, 周辺部近視性デフォーカスが軽減されるから。(2)バイフォーカルソフトコンタクトレンズ、1年で49%。収差の変化を検討した。収差と角膜のパラメータを比較するとS3で示されるコマ収差が影響している。コマ収差が大きいほど眼軸伸長は少ない。このほかにも偽調節の増加など多くの成分が関係している模様。(これは聴講メモです)

薬物による近視進行抑制のエビデンス-レビュー(詳しいお話でした)
演者:長谷部 聡 川崎医大 (P148)

1) 周辺網膜に後方へのでフォーカスが掛ると伸長の刺激になる。ランダム化比較試験で抑制率を定義して比べると、眼鏡レンズは11-33%。オルソは33-50%抑制する。光学的なデータでFlitcroftの理論と言うのがある。近業では焦点調節時のデフォーカスが大きい。紙を斜めに見るような姿勢もでフォーカスには関連する。

2)メタ解析でトロピカミドでは効果が足りない。ムスカリン受容体拮抗薬ピレンゼピン2%軟膏ないしアトロピン点眼液(アトロピンは抑制率90%にも及ぶ)、サイクロペントレートは有効。臨床試験では羞明や近見障害の副作用で途中脱落15%程度が出るのだが。アトロピンは0,01%点眼程度でも効果はあり、副作用は少ない。近年では0,02%アトロピンが良いようだともいう。実際には強いアトロピンの方がリバウンド効果が強い。したがって0,01%前後が良い。台湾では50%もの人にアトロピンが使われているらしい。その効果の理由はあまりよくはわかってはいない。網脈絡膜内から出るM4-mAChRの抑制か?ともいう。

網膜シグナルの制御による眼軸延長抑制の可能性
演者:世古 裕子 国立障害者リハビリテーションセ(p148)
 形態覚遮断近視/視性刺激遮断近視や強いマイナスレンズ装用のモデルから、ボケ像が結ばれることに注目。ひよこでは局所反応が見られ、網膜シグナルが重視された。近視化関連物質と網膜の関連は?。

幹細胞を用いた強膜再生
演者:森山 無価 久喜総合病院/医科歯科大 (P149)
 境膜は線維芽細胞などの間葉系細胞からなる。そこにヒト由来の間葉系幹細胞を注入し生着を見た。侵入した幹細胞が線維芽細胞に分化し、胸膜内でコラーゲンを産生することが確認できれば、強度近視における境膜再生治療に応用できる可能性がある。
ーーーー

Categorised in: 未分類