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2014年3月13日

5252 培養した角膜内皮細胞を移植するのに京都府立医大が成功:のニュースです。

無題
府立医大が世界で初めて培養した角膜内皮細胞を移植するのに成功したという記事が出ていました。人の体内では通常は増殖しない角膜内皮細胞を培養して移植する世界初の臨床研究を始めたという事です。角膜内皮密度が下がって角膜に浮腫が起きて視力が低下する「水疱性角膜症」の患者3人で、培養した細胞を前房に注入する手術を実施し、いずれも経過は順調という事です。移植用の角膜は慢性的に提供者が不足していますから、角膜移植に置き換わる治療としても期待される模様です。(⇒リンク;その詳しい専門的な内容はこちらからも読むことが出来ます)
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 府立医大の木下茂教授のグループは、独自に探し出した3種類の薬剤を使うことで、人の角膜から取り出した内皮細胞をシャーレ上で増やすことに成功しており、この細胞を角膜の裏側に注入することで、角膜内皮として定着し機能することをサルの実験で確認していたのだそうです。臨床研究では、米国から輸入した第三者の角膜の内皮細胞を培養して使用したという事です。という事は、元の角膜は輸入ですが、その角膜からの内皮培養はすべて国内で完成されているわけですね。角膜を層状に分離して内皮部分を取り分けて移植する方法(DSAEK, DMEK,DLEKなど)が最近は全層角膜移植に代わるものとして注目されていましたが、さらに先を行く方法と言えそうです。素晴らしいニュースです。

ーー引用ーーー
【京都】角膜内皮細胞を培養、移植 府立医大が世界初
京都新聞 2014年3月10日(月) 配信 Doctors Community メッセージを書き込む

 人の体内では増殖しない目の角膜内皮細胞を培養して移植する世界初の臨床研究を京都府立医科大が7日までに始めた。角膜内皮が傷んで視力が低下する「水疱性(すいほうせい)角膜症」の患者3人に、培養した細胞を目に注入する手術を実施し、いずれも経過は順調という。慢性的に提供者が不足している角膜移植に置き換わる治療として期待されている。

 ■患者3人、経過順調

 事故や手術、病気で角膜内皮が傷つき水疱性角膜症になると、角膜が濁って視力が大幅に低下する。現在は角膜移植で内皮を取り換えるしか治療法がない。

 府立医大の木下茂教授のグループは、独自に探し出した3種類の薬剤を使うことで、人の角膜から取り出した内皮細胞をシャーレ上で増やすことに成功した。この細胞を角膜の裏側に注入することで、角膜内皮として定着し機能することをサルの実験で確認している。

 臨床研究では、米国から輸入した第三者の角膜の内皮細胞を培養して使用。昨年12月から今年2月にかけて移植手術をした3人には問題は起きておらず、視力が手術前の約0・01~0・04から、現段階で全て0・2以上に回復しているという。今後、2年間で30人に移植して有効性を確かめ治験の実施を目指す。

 木下教授は「角膜のような臓器ではなく細胞の移植のため、手術が簡単で患者の負担が少ない。正常な角膜組織を傷つけないので治療効果も期待できる」と話している。

 ■角膜内皮 黒目の部分で外部から光を取り込む角膜の最も内側にある。内皮の働きで角膜は透明に保たれている。水疱性角膜症は国内に約1万人の患者がいるとされ、角膜移植が唯一の治療法だが、大掛かりな手術が必要で、移植後の内皮細胞数が減少してしまう課題がある。角膜移植の6割以上を占める。
ーーー引用終了ーーー

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