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2014年2月8日

5154 ドクターズファイル:清澤眼科医院 (清澤源弘院長)

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清澤眼科医院 (清澤源弘院長)

(医院を紹介するポータルサイトに紹介していただきました。http://doctorsfile.jp/h/34545/df/1/何よりもうれしいのは若々しい写真に撮影してくださったこと。それを購入する人がいるのか?が心配ですが、しばらくするとこの記事を集めて、江東区と江戸川区の開業医の単行本にもなるようです。)⇒リンク

東京メトロ東西線南砂町駅すぐ目の前、「清澤眼科医院」。診療項目は一般眼科、神経眼科、小児眼科から角膜外来、緑内障専門外来、網膜硝子体外来までと実に幅広い。さらにはコンタクトレンズも取り扱っており、まさに「目の“キーステーション“」といったところ。院長の清澤源弘(きよさわ・もとひろ)先生の専門は神経眼科。その技術の高さから「神経眼科のエキスパート」、とりわけ「眼瞼けいれん治療のパイオニア」と呼ばれているが、「そうした肩書きはあくまで看板ですから」と謙遜し、「むしろ今は『ブログの先生』と呼ばれることが多いのです」と屈託なく笑う。開院以来日々の診療を綴るブログが人気で、訪問者数は1日2000アクセスだとか。ブログを見て来院する患者も多い先生に、生の声を伺った。
(取材日2013年12月4日)

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「すべては患者さんのために」を胸に抱き
―まずは院内の広さに驚かされました。

開院した2005年は30平米だったのですが、2012年に隣の美容院が移転することを聞いて、壁を壊してスペースを2倍の60平米に広げました。患者数の増加に加え、最寄りの南砂町駅の乗降客数も開院当初の5万人から右肩上がりで増えていましたのでクリニックの拡充が必要だったのです。また、最初は3人だったスタッフも現在は非常勤医師や視能訓練士、常勤事務、非常勤事務、眼鏡士と常時総勢20人います。さらに当時は私1人で診療にあたっていたのですが現在は私と3人の女性医師のうちの1人が毎日交代で診療するという、「常時医師2人診療体制」を採っています。当院では特殊外来も充実させていまして、例えば最近ですと臨床心理士外来や、神経内科外来をもうけました。

―眼科に臨床心理士や、神経内科の専門医を置いているはどうしてですか?

臨床心理士外来からご説明します。特に幼児期、心理的ストレスなどから視力が非常に悪くなることがあります。例えば母親が下の子どもが生まれたことで、注意が下の子に行ってしまい、上の子が赤ちゃん帰りをするどころか、視力が突然低下するといったようなケースがあるのです。そこで臨床心理士がカウンセリングします。その際大事なのは、親子の話にあれこれ口を出さず、ただただ傾聴するということ。そうすると子どもは抱えていた不満を自分の心の中からくみ上げて、自分の言葉で表現するようになります。我が子の話を隣で聞く母親は、自分の育て方のどこかに問題があったのではないかと気づき、やがて子どもの症状に改善がみられるようになったという事例もありました。もう1つ、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や重筋無力症など、目の症状はあるんだけれども神経内科が必要な方を受け入れています。さらに当院ではほかにもさまざまな特殊外来を置いています。私の専門である神経眼科はもちろん、角膜や緑内障、網膜の外来とそれぞれ大学の講師クラスの人に来ていただいております。先生方に常に伝えているのは、「短時間でたくさんの患者さんをさばくことではなく、1人の患者さんに30分かけてもいいから話を聞いて、心ゆくまで満足してもらってほしい」ということです。もちろんその満足は単に患者にかける優しい言葉だけではなく、それ以上に医師側の高い医療知識によって得られるものでなくてはなりません。

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―先生ご自身が患者へのケアで心がけていることはありますか?

初診の患者さんに一言、手書きのメッセージを添えたハガキを郵送させていただいております。この郵送はもちろん希望者のみです。文面は例えば、「あなたの目の病気はかくかくしかじかです。それに対して今日はこんな診療をしました。次はこんなことをしましょう」といったごく簡単なものです。書いて送る目的は、「私は貴方を、カルテに埋もれた大勢の中の1人ではなくて、特別な貴方として記憶し、認識していますよ」ということを伝えたいからなのです。今まで2万2千通は出しました。そんな私の胸の中にあるのは「すべては患者さんのために」という言葉です。「民衆教育の父」と呼ばれたスイスの教育学者ペスタロッチの墓に「すべては他人のために」と書いてあるのを「患者」に入れ替えたのですが、自分に対してもスタッフに対しても、「あなたの行動は常にその言葉から起こっていることなのか」と日々問うことで良い医療ができると思うのです。

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同じ症状の患者と、他院 2つの連携
―先生の専門は神経眼科とお聞きしました。

はい。神経眼科とは、眼科と神経内科の中間に位置する複雑な分野です。例えば、物が二重に見えたり視野が狭くなったりするといった症状が、実は脳神経から来ているケースがあります。そこで私たちは、そうした症状を持つ患者の血液検査をしたり、脳のMRIをとることで診断をきちんとつけてゆきます。また50歳代以降で発症することが多い「眼瞼(がんけん)けいれん」というのもあります。目が開けられないとか、パソコンやテレビの光がまぶしい、目がショボショボするといった訴えをされる方がいらっしゃいます。原因は脳の中の抑制系の神経伝達経路の障害なのですが、単に眼精疲労とかドライアイなどと診断されてしまうこともあったりします。これに対する有効な治療法はボトックス注射です。ただボトックス注射に対する不安を持つ患者さんもいます。そんなとき実際にボトックス治療を受けた別の患者さんが待合室などにいたらその人にお願いして、治療の利害得失を話してもらいます。やはり同じ立場の人の言葉というのは医師より説得力がありますからね。

―他院との提携について教えてください。

当院の患者さんで、より詳しい検査や専門的な治療が必要になってきたとしましょう。私は、東京医科歯科大学医学部附属病院に週に1度、臨床教授として神経眼科外来を担当していますので、その患者さんに東京医科歯科大学に来てもらって、後輩の講師の先生に「この方は私の大事な患者です。こういう症状なので、あなたの優秀な力で治してやってください」と直接頼みに行くのです。ほかにも当院は病院や他院との連携を特に重視しています。ぶどう膜炎、網膜剥離などは先ほどの東京医科歯科大学へ、白内障手術は当院近くにある順天堂大学医学部附属 順天堂東京江東高齢者医療センターにお願いしています。涙道関係は、非常勤で神経眼科外来を月に一度だけ持たせていただいている西葛西井上眼科につなぎます。セカンド・オピニオンをすすんで受けさせることも大事だと思っています。

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―そういえば、先生のブログが好評だそうですが?

ありがとうございます。「清澤眼科医院通信」といいまして、自分が知っている目の病気でも、実際の診療で新たに気づいたことなどを開業当時から書きとめています。1日およそ2000アクセスをいただいております。文章のテーマとしては、「おばあちゃんでもわかる目の病気」。私の娘から見ておばあちゃん、まあつまり私の母ということになりますが。そうしたお年を召した女性がわかる範囲で、難しい病気を解説することができるか? ということを自らに課しながら書いています。例えば虹彩や強膜、眼瞼(がんけん)といった言葉ではなく、黒目、白目、まぶたという平易なものに直したりしながら。同業の眼科医も読んでくれているようで、ある大きな病院の研究会で研修医が「『清澤眼科医院通信』にはこう書いてありました」と報告して、「開業医のページなんか読んでるんじゃない」と院長先生に怒られたという話を聞いたことがあります(笑)。

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目は心のバロメーター
―先生はどうして眼科医をめざそうと思ったのですか?

伯父が眼科医で、勤務医でありながら難症例を多く手がけていました。そんなひたむきな姿に惹かれていた折、「君、医学は面白いよ」と熱心に薦められたのです。彼の子どもは全員医師にならなかったので、私が道だけでも継いだ形になりますね。その伯父が神経眼科を専門にしていたこともあり、私も専攻しました。東北大学医学部を卒業した後大学院を修了。研究のためフランス・アメリカと渡り歩いて東京医科歯科大学の助教授に抜擢されます。教授選に出ましたが結局教授にはなれず、「教授になるという気力がなくなったら大学にいるべきではない」と後任に譲りました。そのとき思い直したのです。「それじゃあ私がどれだけの患者さんを集められるか見せてやろうじゃないの」と。そういう気持ちで開業医を始めたわけですよ。ですから医院を大きくすることで燃えているところもあるわけですね(笑)。

―プライベートな話になりますが先生のご趣味は何でしょうか?

はい、ブログの更新です(笑)。 1日の終わりにアクセス数を見るのが楽しみでして。産休に入られた職員さんのご厚意でブログを冊子に製本していただきましたら100冊になりました。院長室に来られる医師からはそれら100冊の背表紙を見て「すごいですねー」と言われます。まぁ、それしか言いようがないですよね。自己満足かもしれませんがこのブログを見て全国から来られる患者さんもいるので、執筆は続けていきたいです。あとは読書が趣味です。歴史の本を読んで、自分なりに年表を作ったりしています。ほかは「ハリーポッター」シリーズ、北方謙三氏の小説など。また妻がジャズをよく聴くので、私も聴いたりしていますかね。

34545_df_1_6_1387956388_300―今後、どのようなクリニックにしていきたいですか?

臨床心理士によるカウンセリングを始めてつくづく思うのは、「目と心のバランス」は非常に重要だということ。心の不調が目に表れるのです。そんな繊細な目を扱うのですから、私たち眼科医も緻密でなければなりません。スタッフも例えばカルテを読み込む能力であるとか、医療知識をちゃんと身につけてほしいと言っています。予約の電話を受ける人には、その症状の場合だと何の検査が必要なのかそこまで考えて予約をとりなさいと言っています。でもそうした日々の仕事も、単に報酬をもらうためにやっているのではなく、「やりがいがあるなあ」とか、達成感を感じられる職場作りをめざしています。そういう院内の雰囲気やスタッフの対応から患者さんの満足度も変わってくると思います。

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