お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2014年2月3日

5143 レーシックに関する週刊誌の対談を済ませてきました

本日、残されていた懸案の週刊誌での対談が済みました。フジテレビのコメント提示と言い、本日の座談会と言い、私にもさまざまな勉強になったこの1か月でした。

対談相手の先生は25年来の知人ですが、今回の「レーシックは慎重に決めて」という消費者庁の警告記事にはずいぶん本気で反発しておいででした。彼の主張はレーシックが有用で相対的に許容できる安全性を持った近視矯正の技術であるという全体像を見失わないでほしいという事を述べておいででした。レーシックの普及に長年にわたって随分献身的に活動してきた方ですから、それは当然と言えば当然の姿勢です。

今回の消費者庁の発表に対して、私はレーシックを受けた患者さんの40%の人がなにがしかの術後の不調を訴えたとしても、それらの患者さんが手術を受けたことを悔やんでいると言う訳では無いと解釈しています。ただただ、「不具合は何もなかったですか?」と問われたら、何かがあったら、それこれがあったと答えるのは自然な対応でしょう。それ以上でもそれ以下のデータでもありません。また、合併症の可能性を手術前に聞くのと、手術後に知らされたのでは大違いです。ですから、手術する側にはインフォームドコンセントはしっかりと行ってくださいね、と言うわけです。

レーシック推進派の先生方は、レーシックを眼鏡、コンタクトレンズに次ぐ第3の近視矯正手段と考えておいでです。その説によると、米国では、陸軍、海軍、空軍、そしてNASAまでもが、すでにレーシックをパイロットを含む兵士への公認の近視矯正手段と認定したのだそうです。先の地震の被災地の復興作業で舞台が現地に入るような場合においては、清潔な水さえも入手できない場合も十分に想定され、コンタクトレンズを使う兵隊の構成する軍隊よりも、レーシックを受けた兵隊の構成する軍隊の方がスペックが高いという様な事も考えられているようです。、

一方、私は健康な目に手を加え、しかも結果に依らずそれは下には戻すことはできないわけですから、そうおいそれとは患者さんにお勧めする気には未だになれては居りません。、

そもそも、ネットなどに報告される調査と言う様なものでは、コントロール(対照群)が設定されて居らず、結論も正当な論理的な結論にはなってないないことも多いのですが、今回の調査も残念ながら比較対象が無いという意味で欠陥を含んだ調査ではあったようです。

つまり、レーシックを受けた患者さん600人に聞いたら、全く不満のない患者さんは60%であって、なにがしかの不具合を述べた人は残余の40%であった。と言うのですが、ふつう科学を論ずるには同等かつ別の手術(シャーム手術群と呼ぶ)を受けた同規模(600人)の集団と比べて、不調子を述べる人がより多かったのかどうかを調べるのがお作法です。

そのような、調査とか統計とかと言った領域を普通に理解できる人材(スタテスティシャン:統計学者)を調査チームの中に含めないで、調査をしてしまった所にも問題はあったようです。

Categorised in: 未分類