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2014年1月3日

5869 ミツバチの蜂巣崩壊症候群と関連の農薬が人にも影響か?という話題です

5869 ミツバチの蜂巣崩壊症候群と関連の農薬が人にも影響か?という話題です

「ミツバチに毒性懸念の農薬、人間の脳にも影響か」と言う記事(参考記事1)を見て、眼瞼痙攣にはちみつの大量摂取が関係はないか?と言う質問を下さった方がおいででした。

 私の見解としては、脳内の抑制系の神経系経路であるギャバ-ベンゾジアゼピン系の経路の活性低下が抑制系の神経機能の不足を招き、その結果として眼輪筋の異常な収縮を起こしていると考えておりますので、今回の話題の農薬と眼瞼痙攣との間には直接の関連は考えにくいと思います。

 しかし、眼瞼痙攣では良く用いられるリボトリール(ベンゾジアゼピン系アゴニスト)のほかにアーテンも治療に用いられます。このアーテンはアセチルコリンの阻害剤ですから、逆方向であるとはいえ一概に無関係とは言い切れないのかもしれません。

 ちょつと確認してみますと、今回問題になっているネオニコトノイド系の農薬は、アセチルコリン受容体に直接結合してその働きを止めるアセチルコリンの競合阻害剤であるようです。従来良く知られたスミチオン等の農薬が、アセチルコリン分解酵素を阻害することでシナプスでのアセチルコリン濃度を上げてアセチルコリン中毒の状態にするのとは作用機序が逆になっています。

そして、さらに注意して記事を検索してみると、確かに人には害がない程度でも蜂には害を及ぼす程度の濃度で、はちみつにも農薬が残留していることを報告した記事もありました(参考記事2)
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参考記事1:
ミツバチに毒性懸念の農薬、人間の脳にも影響か  2014/1/2 21:30

 ミツバチへの悪影響が懸念されているネオニコチノイド系農薬のうち2種類が、低濃度でも人間の脳や神経の発達に悪影響を及ぼす恐れがあるとの見解を、欧州連合(EU)で食品の安全性などを評価する欧州食品安全機関(EFSA)がまとめたことが2日、分かった。

 2種類はアセタミプリドとイミダクロプリド。EFSAは予防的措置として、アセタミプリドについて1日に取ることができる許容摂取量(ADI)を引き下げるよう勧告した。この2種類は日本でも使われており、国内でも詳しい調査や規制強化を求める声が強まりそうだ。

 EFSAの科学委員会は、2種類の農薬が哺乳類の脳内の神経伝達メカニズムに与える影響などに関する研究結果を検討し、不確実性はあるものの「神経の発達と機能に悪影響を与える可能性がある」との結論を出した。

 これを受け、EFSAはEU各国にアセタミプリドのADIを3分の1に引き下げ厳しくすることなどを勧告。イミダクロプリドは現在のADIで問題ないとして引き下げる必要はないとした。また他のネオニコチノイド系農薬を含め、子供の神経の発達に対する毒性の研究を強化し、関連データを提出するよう求めた。

 日本の東京都医学総合研究所などは2012年に発表した論文で、2種類の農薬は微量でも脳内のニコチン性アセチルコリン受容体という物質を興奮させる作用があることを、ラットの培養細胞を使った実験で確認。人間の脳の発達に悪影響を及ぼす可能性があると指摘した。この研究は、今回のEFSAの見解でも重視された。〔共同〕
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参考記事2:ハフィントンポスト

ネオニコチノイド系農薬が国産蜂蜜に残留 ミツバチへの悪影響否定できないレベルに

The Huffington Post | 投稿日: 2013年08月19日 08時21分 JST

日本など各国で広く使われ、ミツバチ減少との関連が指摘されているネオニコチノイド系農薬の一部が市販の国産蜂蜜中に残留していることが、河野公栄愛媛大農学部教授らの研究チームの分析で8月18日、明らかになった。共同通信が伝えた。

【関連記事】 •ネオニコチノイド系農薬が原因か?ミツバチの蜂群崩壊症候群(CCD)の謎

人は蜂蜜を食べる量が少ないため健康に問題がない濃度とみられるが、ミツバチへの悪影響が否定できないレベルという。河野教授は「ミツバチが長期間にわたって蜂蜜を摂取した場合の影響について、詳細な検討が必要だ」と指摘している。

ネオニコチノイドとはどういう農薬なのか。コトバンクでは次のように説明している。

「タバコの葉などに含まれるニコチンに似た構造・作用を持つ殺虫剤の総称。神経伝達系のアセチルコリン受容体と結合し情報伝達を阻害する。稲につくカメムシ・アブラムシ、柑橘類につくガなどの駆除に使用される。有機リン系農薬と比較して人体に対する毒性は低いとされるが、受粉を媒介するミツバチへの影響などが問題視されている。
(コトバンク「ネオニコチノイド」より)」

■ EUでは使用禁止、日本はどうなる?

ネオニコチノイド系農薬は、未だ解明されていないミツバチの大量失踪現象「蜂群崩壊症候群(CCD)」の原因ではないかと指摘されている。

欧州連合(EU)の欧州委員会は5月24日、欧州各地でミツバチが減少している事態に対処するため、原因の一つとされるネオニコチノイド系の殺虫剤3種類の使用を今年12月からEU全域で禁止することを決定している。

欧州食品安全機関(EFSA)は、1月16日にネオニコチノイド系3物質(クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサム)がミツバチに与える影響に関する評価結果を公表。それらを基に、欧州委員会では使用制限の検討と投票を重ね最終的に5月24日に、12月1日からの使用制限を決定。ネオニコチノイド系農薬をミツバチの訪花作物や穀物の種子処理、土壌処理および茎葉散布を制限することなどが示された。

ネオニコチノイド系農薬の販売メーカーである住友化学では、以下のような見解を発表している。

「EU 委員会の今回の決定は、その依拠する欧州食品安全機関(EFSA)の審査において、ミツバチの大量死、大量失踪とネオニコチノイド剤の因果関係について何ら明確な判断がなされなかったにもかかわらず、予防的措置の考え方の下に現在行われているミツバチ問題の真の原因究明やネオニコチノイド剤の適切な使用確保に関する取り組み、また多数の EU 参加国の反対を省みず行われたもので、行き過ぎたものと言わざるを得ません。今回のEUでの措置は国内のクロチアニジン関連商品の使用に何ら影響を及ぼすものではなく、また今回の決定は、ネオニコチノイド剤がミツバチの大量死、大量失踪の主たる原因ではないとする当社の見解に何ら影響するものではありません。」

日本でもEUのように規制強化が進むのか。本格的な議論が待たれる。

ミツバチ減少の危機迫る
ーー引用終了ーーーー

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