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2013年12月23日

5032 失明ゼロを目指して:送られてきた中澤徹先生の日本眼科学会抄録を拝読しました。

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東北大学眼科教室同窓会から郵便物が送られてきました。

①第34回国際眼科学会に出席しましょうというお誘い。:会場も近くですから飛び石ででも参加する予定を立てましょう。

②同時に行われる日眼総会における、評議員会指名講演での中澤徹教授の講演抄録:
読ませていただきました
失明ゼロを目指してChallenge for the prevention of blindness (自分のメモとして要点を拾ってみます。中澤先生ご寛恕ください。)

 中途失明原因の上位疾患はいずれも網膜神経細胞死が直接的な視力低下の原因となっている。緑内障:30%の眼圧下降を得られても視野進行を認める症例も存在し問題となる。神経細胞死を防ぐために神経保護治療の開発が切望されている、、、
 医療品、医薬品の輸入超過は1兆円を超え、、日本発の薬剤開発が必要。 米国では創薬シーズは約50%がアカデミアにある。、薬剤開発には真のニーズを熟知する医師が創薬の方向性を積極的に提案し他分野のアカデミアや製薬会社などとオールジャパン体制で創薬を進めてゆくことが大切。
 本公演では、、、緑内障診療の問題点を探る。、、眼圧下降医療の限界、、眼圧下降が奏功しない症例、、:緑内障病態における眼圧非依存性因子の解明と治療開発を継続、、

 眼圧非依存性因子による緑内障患者の細分化に挑戦、、レーザースペックルフローグラフィー、血液酸化ストレスマーカー、乳頭形態評価(さらに篩状板近傍の新たな計測を紹介)
 動物モデル:軸索障害を誘導したマウスの網膜サンプルを次世代シークエンサーにかけ網羅的遺伝子発現解析を行った。⇒複数の創薬標的候補を同定⇒これを動物モデルにて検証
 新しい神経保護治療のガイドラインを作成する必要がある。⇒OCTで緑内障の病態をよく考えたセクター導入を導入し、短期薬効評価の可能性を探る。
 失明ゼロには疾患ごとの病態解明が必須。病態に即した疾患軍の細分化、創薬、検査方法、バイオマーカーの開発と展開。
 アカデミアが先頭に立ち、オールジャパン体制での効率的な医療を作り上げてゆく必要がある。

③東北大学医学部眼科教室同窓会名簿(平成25年12月編)
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清澤のコメント
①ところで、WOCには私の関与した演題も加茂純子先生に出していただいたポスター発表で9月に採択されています。それは、先日の眼瞼痙攣友の会でも一部お見せしました。
「眼瞼痙攣患者へのボトックス注射はコントラスト感度、機能的視野スコア、機能的視野スコア、そして米国立眼研究所の視覚的機能質問表の得点を改善させる。という内容で
Botulinum A toxin injection to blepharospasm patients improve contrast sensitivity, Functional Field Score, and the National Eye Institute Visual Functioning Questionnaire – 25(VFQ-25) Junko KAMO1, Motohiro Kiyosawa2, Senami Watanabe2, Ryo Harada1  1. Kofu Kyoritsu Hospital, 2.Kiyosawa Eye Clinic」です。
図写真展症例の多くは同意をいただいた当医院の患者さんです。お暇な方はどうぞ学会会場で見てやってください。ポスターは発表後に邦文訳を付けて院内写真展スペースに掲示しましょう。

②さすがに東北大学教授中澤徹先生。しっかりした構想で緑内障の研究を進めておいでです。
 私たち東京医科歯科大神経眼科研究グループも東京都健康長寿研究所とともに及ばずながら緑内障を眼圧以外の側面からとらえようとして努力しています。下記のレポートに続く続報にはPETデータをつけて神経科学領域への投稿を準備中ですのでご期待ください。
Positive correlation between the degree of visual field defect and optic radiation damage in glaucoma patients. Japanese Journal of Ophthalmology May 2013, Volume 57, Issue 3, pp 257-262 Hideki Murai, Yukihisa Suzuki, Motohiro Kiyosawa, Aya M. Tokumaru, Kenji Ishii, Manabu Mochizuki

このところの遺伝子の話題は次世代シークエンサーと網羅的遺伝子発現解析のようです。これには膨大な資金と人手が必要です。私たちは、こちらに関しては若倉先生の御紹介で東大グループの視神経炎研究に加えてもらっています。

⇒2013年08月10日 4635 今回始まる「視神経炎の疾患感受性遺伝子検索」の研究を紹介いたします。

③最近になってとみに昔一緒に勉強や仕事をした方々の顔が懐かしくなります。名簿を端から眺めてはお顔を思い出しています。この名簿で連絡の途絶えてしまった方々を訪ねることとしましょう。

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