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2013年12月15日

5002 倒像鏡検査にも老視は影響するというお話。

東京医科歯科大学の忘年会に参加してきました。そこで、同じテーブルに座った所敬名誉教授と佐藤明先生(江東区眼科医会会長)とで話すうちに、縮小コピーされた着席表の文字が小さくて手を伸ばしても読めないという話から、話題が倒像鏡にも老視は影響するというお話に至りました。

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眼底を診察するのに最もよく使われるのが眼底鏡。中でもスピーディーに眼底の異常の有無を見るのに使われるのが単眼式の倒像鏡です。左手にレンズを持ち、右手に倒像鏡をもって患者さんの眼底を観察します。

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ネットで探した画像を見ていただくと、その光学的な構造はこの様に倒像がレンズの手前25センチあたりに見えるようになっています。眼から左手のレンズまでが約50センチですからこのようにして眼科医に見える像は目から(=50-25)25センチと言う訳です。と言うことは、本を読むのに老眼鏡を必要とする眼科医には、必然的に眼底鏡を見るのにも老眼鏡が必要であるということ。

なるほどなるほど。と言う訳です。

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Ⅱ.倒像鏡検査
⑥ 照明光を凸レンズで集光して眼内(O)を照らし,眼底像は凸レンズの手前に結像する倒立実像(I)を観察する.実像位置は検者の明視域になければならない.倍率は2~4倍で細かい観察には劣るが,視野が広く眼底周辺部まで無理なく観察できる.単眼倒像鏡と双眼倒像鏡がある.

(1)単眼倒像鏡検査

検者・被検者の姿勢の制限がなく,中間透光体の混濁にも影響を受けにくく,眼科診療のスタンダードとなっている.文字通りの単眼視であることから眼内所見の立体的把握には(双眼式と比較すると)ハンディであるが,実像の特性として奥行きが強調されるため,慣れれば相当程度の立体把握も可能となる.通常,散瞳下で光源を内蔵した手持ち式の倒像電気検眼鏡をもちいる.

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i.)観察の原理と単眼倒像鏡の構造
眼底を照明するための電気検眼鏡には光源・コンデンサレンズ・プリズムのほか,絞りと各種フィルタが内臓されている.
集光レンズには+14D(正視の場合,約4倍の倍率),+20D(同,約3倍),+28D(同,約2倍)を用いる.
この順に観察視野が広くなるが,暗くなる.

⑧ ii.)観察法
検者は,利き手に検眼鏡を持ち同側の片眼で観察する.照明光が出る頭部を眼窩下縁に付け,被検者の瞳孔内を照らす.照明光とできるだけ並行に頭部のプリズムのすぐ上から瞳孔領を見る.この徹照ができれば眼内の明るい反射が見える.集光レンズは利き手と反対で持つ.被検者眼のすぐ前から徐々に離していくと瞳孔内に眼底が見えてくる.

(2)双眼倒像鏡検査

両眼立体視を可能にしたもので手持ち式と額帯式がある.額帯式は一方の手が空き,強膜圧迫子の使用のほかスケッチなどが楽である.しかし,手持ち型は視野の確保に,額帯型では頭部の圧迫感などに難点があったりする.
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清澤のコメント:
眼科医の活躍する寿命も長くなっています。誰に対する話題か?と言う恨みはありますが、眼科医がカルテを書くのに老視用の近方加入が必要な年齢になったら、老眼鏡をかけて眼底をご覧くださいというメッセージです。

尚、遠近両用の眼鏡以外にも、老視の矯正手段としてコンタクトレンズにも近方加入の入ったものがありますし、最近は特殊なものではありますが眼内レンズにも多焦点の物があります。

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