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2013年12月4日

4961 専門医に聞く「ドライアイとは」の記事です

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O製薬の担当者Wさんがお昼休みに訪ねてきてくださり、日本経済新聞に載ったデコボコアイの広告コピーを届けてくださいました。

 一番下に「デコボコアイ」で検索、と書いてありましたので探してみますと、3回分の記事が出ていて、最新のものがNHKで開催した健康フォーラムのレポートでした。

 記事には、昨年まで臨床眼科学会で目と視覚の不明愁訴、不定愁訴のインストラクションコースを一緒に担当していただいた山田昌和先生の写真が出ていて、ドライアイについての講演会の様子が紹介されていました。大変優れた解説記事になっています、 ご興味のある方には、末尾にリンクを張りますのでそのページを見ていただくとして、ここにはざっくりと短縮してその概要を採録させていただきました。

 いつの間にか若倉先生、三村先生と考えることが多くなった眼瞼痙攣でもドライアイは良く合併しておりますので、当医院でもドライアイ対策には頭を使っております。勝手ですが私のコメントを付けました。ご容赦ください。

ざっくりと言いますと、
涙と粘膜の働きが低下 目に不快感やまぶしさ
ドライアイの主要因は加齢、病気に3つのコン
まばたき多い人は要注意 気になる人は専門医へ
粘膜修復の目薬など新たな治療薬が続々登場
目薬以外の治療法も涙促すあくびも効果的

ーーー概略ですーーーー
「目がゴロゴロする」「痛い」「見えにくい」─、、目を酷使する現代人特有の目の病気として「ドライアイ」。その発症メカニズムや治療法、さらにドライアイ予防に役立つ目にやさしい生活術。  健康フォーラムが9月16日に日経ホールで開催された(主催=NHKエデュケーショナル)。(提供:大塚製薬)

健康フォーラムリポート
専門医に聞くドライアイとは?
ドライアイはデコボコアイです。生活の質を下げないためにしっかりと治療を。

涙と粘膜の働きが低下 目に不快感やまぶしさ

── ドライアイとはどのような病気か?

山田:(前略)角膜は透明でその表面はなめらかでなければならないので、皮膚ではなく粘膜でできている。、、涙が表面を覆い、乾燥から守っています。この涙と粘膜の働きが十分でない状態がドライアイ。(山田 昌和)

── 具体的な症状は?

img03(図1)

山田:、、症状は主に不快感と見えにくさがあり、ゴロゴロする、痛い、かすむといった症状。チェック表(図1)で確認。

── ある患者さんは時々針で刺すような激痛に襲われるそうです。

高村:角膜の粘膜が傷つき、死にかけた細胞と老廃物が塊になってちょうどささくれが目の表面に付着した状態になると、目を開けていられないほどの激痛が走る場合もあります。(清澤注:ドライアイによる糸状角膜炎ですね)

ドライアイの主要因は加齢、病気に3つのコン

── ドライアイ発症のメカニズム。
img07(図3)
山田:、、涙の膜は3つの成分でできている(図3)。中央に水の層、外側に水分の蒸発を防ぐ油の層。涙を目の表面につなぎ止めるムチン。涙の膜で覆えなくなると粘膜が傷つき、粘膜が荒れると涙がつなぎ止められなくなる。この悪循環が慢性化した状態がドライアイ。

── なぜ涙が減ったり、粘膜が荒れたりするか。
img09(図5)
高村:主な要因は加齢や病気(シェーグレン症候群、アレルギー性結膜炎、マイボーム腺分泌障害)ほか。また生活習慣や環境に関係するものとしてパソコン、エアコン、コンタクトレンズの「3つのコン」。(図5)。

(中略)

── ドライアイが実用視力に与える影響。

坪田:、、視力1.0の人がいつも1.0の視力で実際に見えているか。視力を連続的に計測しこの実際の視力を調べたものが「実用視力」。ドライアイは、この実用視力が低下する、

タクシー会社の運転手:乗車前と20時間の勤務後の結果を比較した結果、明らかに低下している。長時間の運転でまばたき回数が減り、涙にムラができることで見えにくさが増したため。通常の視力が1.2あっても見えにくさを感じる人は、ドライアイが原因で実用視力が低下している可能性がある。(慶応義塾大学坪田 一男教授)

まばたき多い人は要注意 気になる人は専門医へ

── ドライアイの検査にはどのような方法があるか?

山田:専門的な検査の前に、簡単な自己診断テストをお教えしましょう。まばたきをしないで10秒我慢してください。目を開けていられる時間が短い人は、涙の膜が壊れやすい人で、ドライアイの可能性がある。人は目が乾くとまばたきをします。まばたきが多い人はドライアイの可能性が高いとも言える。

── 眼科での検査は?

山田:よく行われるのは生体染色検査と呼ばれるものです。特殊な蛍光色素を目につけ、角膜に傷が付いていないか調べます。次にBUT(涙液層破壊時間)検査。涙の膜がどれだけ安定しているかを調べ、「涙の量はあるのに安定性が悪い」タイプのドライアイを判定します。このほか、ろ紙を下まぶたに挟んで涙液の分泌量を測るシルマー検査などがあります。
(清澤注:当医院では該当患者さんには生体染色をして、涙液メニスカスの高さ、角膜の傷、涙液層破壊時間を記載してから、次にシルマーテストを行っています。)

粘膜修復の目薬など新たな治療薬が続々登場

── 治療も、今はいろいろな治療薬、目薬があるようですね。

高村:最も歴史があるのが人工涙液。生理食塩水に近いもので、乾燥防止。保水作用のある点眼薬としてはヒアルロン酸。、、最近は、ムチンの分泌を増やして涙の質を良くしたり、粘膜を修復したりする新しい目薬。今こうしたドライアイの治療薬を3つも処方できるのは日本だけです。(清澤注:ヒアレイン、ジクアス、ムコスタの3つ)

── 市販の目薬もたくさん出ていますね。

高村:処方薬と市販薬では大きな違いがあります。処方薬は有効成分の効果が実証済みです。それに対して市販薬には有効成分を基準以下しか入れてはいけないことになっています。

目薬以外の治療法も涙促すあくびも効果的

── 薬以外の治療法は?
山田:涙が非常に少ない人には涙の出口を強制的にふさぐ涙点プラグ。
(清澤注:異物感がないが効果が2月程度のコラーゲンプラグと、効果が確実なシリコーンプラグの使い分けが大切と思います。)

── あとは目にやさしい生活を心がけること。
高村:、、ドライアイを改善するためにはいろいろな工夫が必要。、、涙を出す工夫、、コンタクトレンズは常に清潔に。見えにくい状態だとまばたきが減るので、合った眼鏡を着用することが大切。あとは目を温める。入浴もシャワーで済ますより、湯気の立ったお風呂や温泉にじっくりつかるのもいい。

(清澤注:リッドハイジーン目蓋の清潔化:入浴時にでも5分間暖かいタオルを乗せ、特殊な泡フォームで瞼の縁を洗い、シャワーで流して、清潔な拭き綿で拭く。必要に応じて点眼、というのを当医院ではマイボーム腺機能の弱い患者さんには広範にお薦めしています。)
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