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2013年12月2日

4957 眼で「おばさん度」を評価しようとするならば?という質問をいただきました

中高年に多い目の疾患には、老視、白内障、緑内障、そして加齢黄斑変性などを挙げることができるでしょう。
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まず老視:人の調節力は10歳ごろから急激に低下してゆきます。近視でもなく、遠視でもない正視の人では安静状態での焦点は遠方にありますので、近くを見るには眼の中の水晶体に変形を起こして、眼内の焦点を網膜に合わせなくてはなりません。そのためには少なくても33センチの距離で本をしっかり読むには3ジオプトリーの調節力が必要なのですが、50歳前後でこの調節力は3ジオプトリーより少なくなります。
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お遊びに人の眼の年齢をこの調節力で推定することができます。まず遠方に合わせた眼鏡をかけて、片方の目を隠して、開いている方の眼の眼前でぎりぎりはっきりと見える最小の距離を求めます。それが30センチならば矯正したその人の調節近点が30センチメートルです。基準になる100センチをその30センチで割り3.3ジオプトリー分の調節力があることを求めます。その数字を次のグラフのY軸に乗せてみると、X軸にその人の眼年齢が推定できます。

(別の表現では:調節力はレンズのパワーである「D」(*D=Dioptorieディオプトリー)で表すことが可能です。たとえば、正視の人が目いっぱいに水晶体を膨らませて、40㎝まではピントが合い、40㎝よりも近い距離ではボケて見える場合、40㎝を近点(調節近点)といいます。このかたの調節力は、 100÷近点距離(40㎝)=2.5Dという計算で求めることができます。すなわち、「レンズの+2.5Dに匹敵するパワーを水晶体が持っている」と思ってください。)

さてもし60歳のあなたの左右の各眼の調節近点が30センチであったとすれば、その調節力は3.3ジオプトリーです。その眼年齢は45歳ということになります。

次は白内障。眼の中の水晶体に混濁を生じて視力が下がる疾患です。白内障の原因には外傷や糖尿病などもありますが、もっともふつうにみられるのが加齢によるもの。ふつうは40歳を過ぎると少しずつ出てきますが、通常の加齢で白内障手術を必要とするようになるのは75歳くらいでしょうか。その年齢は人によってずいぶん早い人と遅い人がおいでです。(⇒より詳しい白内障の解説にリンク

3番目は緑内障。視神経が眼圧の影響などを受けてだんだんに萎縮してゆく疾患で視野がだんだんに狭くなってきます。年齢に従って緑内障はゆっくりと進行しますから、対象集団の年齢が高くなれば緑内障の有病率は確実に上がってゆきます。しかし、その疾患の最後近くになるまで、視野の中央部分は残るので、視力の低下は遅く、本当に中央部分がわずかに残っているだけなのに視力だけは良いという患者さんがいます。(⇒詳しい記事にリンク)
4番目が加齢黄斑変性。まず視野の中央部分に画像のゆがみを自覚し、やがて中心暗点を生じます。これは網膜の下にもともとは存在しなかった血管が成長してやがて網膜の下に重大な出血をきたして中心暗点と視力の低下をきたすものです。光凝固術が行われたり、眼球内への血管増生を阻止する因子の注射などで治療が行われます。(⇒もっと詳しい記事へリンク)

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