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2013年11月18日

4912 絶望から始まる患者力 読書印象記 その1

leber(レーベル病:網膜血管の拡張蛇行が特徴的です。)

何時もの私の分析法で、「若倉先生の絶望から始まる患者力」を解析してみましょう。
本書でも、患者さんに渾身の共感をもちつつ、卓越した見識で診療に当たる若倉流神経眼科の真髄をご堪能ください。

41sR1x4ExdL__SL500_AA300_前書き:不治の眼病を得た人が教えてくれること
眼科医は、想定外の病を得て命を落とすわけではないが両眼の視力を失う患者に遭遇する。「皆それぞれ余人をもって代えがたい貴重な物語を持っている。」

1、プライドを捨てて
企業の大阪支社で支社を建設する施主代表にまでなったエリートサラリーマンの男性がレーベル病を発症し、ほとんど視力を失った中でプライドを抑えて復職して頑張っているという話。過激な勤務の中での突然の発症というこの病歴と、レーベル病と言う診断の紛れもない整合性に驚かされる。11778以外も教えて頂けるので、私はすべての視神経炎患者のミトコンドリア血液検査を若倉先生にお願いしているのですけれど、レーベル病の患者友の会迄すでに組織していたとはまずは驚愕。

2、扉を開けるのは自らの手で
視神経症で両眼の視力を失った女性は、井上眼科病院で「自分の眼の状態に若倉と言うこの医師が関心を持っていることは、診療の様子や話の内容からわかる。そういう人に診てもらえるのは心丈夫だ」と思った。
ガイドヘルパーは身体障碍者福祉法に定められた制度で視覚障害、、、のある人の外出補助を行う。この中で視覚ガイドヘルパーを見ると、、自治体ごとのばらつきが大きい。(64ページ)
彼女は、「自分はとても幸せな人生を送っていると思う。だって62歳までの見えた人生と、それからの見えない人生と、二つの人生を歩ませていただいているのですら、、、」と言ったそうである。

3、死んでも、受容なんてしない
テレビ局の草分けを生き、大腸がんを克服することにも成功した男性が次に直面したのがこれもまた両眼の視神経症。いくつもの医療機関での何度ものステロイド・パルス治療にも拘らず視力は失われてゆく。その患者さんを入院させて若倉先生が考えたのは、「視覚障害者であることを認識したうえでの生活を送る覚悟や努力が必要だ」ということ。其処での患者さんの一言、「私は恰好のいい盲人になりたいんだ、先生」。そこで若倉先生が嘆くのは、「30年以上前には、医師の診療における自由度は今よりずっと高かった」ということ。当時は「ベッドレストを要すと言う入院理由」さえ許されていた。それが今では医療費の削減が最重要課題となり、病院の株式会社化、営利事業化までが取りだたされるされると嘆く。この男性患者が見た幻覚が、シャルル・ボネ症候群。

ーーー本日は12時になりましたので、ここまで。明日(第2部;IV、V,VI)を纏めましょうーーー
IV、マングローブの森からよみがえる  ユニバーサルデザイナーへの転身
V,

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