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2013年11月4日

4868 この写真がすごい。優性遺伝をするアルツハイマー病のPET画像

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事の善悪を超えて、この写真は凄いです。先の記事を手繰って行ったら「優性遺伝をするアルツハイマー病」のPET画像が昨年夏のニューイングランドジャーナルオブメディシンに出ていました。常染色体優性アルツハイマー病の保因者と非保因者の脳に蓄積して行くアミロイドβの分布です。

この話によれば、親に優性遺伝のアルツハイマー患者がいて、既に自分が保因者であるとわかれば、今正常でも40ないし50歳の発症時期に向けて自分の脳に原因物質が蓄積して、認知症に向かってゆく様子が見えてしまう事になります。

それに対する救いは、特異抗体を作り発症前に脳へのアミロイドβ沈着を止めるというイーライ・リリー社およびジョンソンエンドジョンソン社の計画でしたが、これらはいずれも進行途中ですが成功してはいないそうです。その次は、先に紹介した家族性ADのネットワークDIAN Therapeutic Trials Unit(DIAN-TTU)が提案しているもので、2012年後半から2013年前半に3種類の薬剤を選び、早期患者への予防試験を開始すると言うものです。

図3:予測される臨床症状発症の数年前での常染色体優性アルツハイマー病患者へのAβ堆積
パネルA:、常染色体優性アルツハイマー病の遺伝子変異保因者および非保因者の脳へのアミロイドβ原繊維の沈着を比較したもので、痴呆徴候発症の予測時期の20年前にピッツバーグ合成試薬B(PIB)を使用してPETで測定されたもの。

パネルB:保因者では明確なAβの集積が尾状核と大脳皮質に発症の10年前から見られています。これが非保因者にはありません

パネルCでは徴候発病の予測時期に皮質および新線条体全体にわたってさらに多くのAβ堆積がみえます。増加したSUVRは、原繊維性のアミロイドへのPIBの結合増加を示しています。

高い量のアミロイドを示す高いSUVR値(より赤い色)から低い量のアミロイドを示す低いSUVR価値(より青い色)を目盛の範囲が示しています。

Clinical and Biomarker Changes in Dominantly Inherited Alzheimer’s Disease. Randall J. Bateman,ほか the Dominantly Inherited Alzheimer Network. N Engl J Med 2012; 367:795-804 August 30,より

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