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2013年10月11日

4796 金の製造コスト上昇、今後も相場の下落は続くと

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このところもう少し先延ばしか?とも言われては居りますが、米国の貨幣流通量を増大させるという量的金融緩和第3弾(QE3)による資産買い入れ額の縮小が終焉を迎えるということで、コモディティーの価格は継続的に下落しています。
その結果、世界の産金鉱山会社は生産に必要な価格が得られない状態であり、今後もその構造は暫くは変わらないだろうという記事が出ておりました。キーになる単語はキャペックスです。
その記事の概要を再録してみます。世界の政府の中には、金の価格が上昇すると考えて、国庫としての外貨準備高をここ数年で金シフトした国々もあったようで、中国や韓国もそのような国家で有ったようなのですが、今のところそのもくろみは外れている模様です。

img_375642_19376081_0清澤のコメント;この記事を読んで驚きました。南アフリカの金鉱山と言うとこのような情景を想像していましたが、上の記事に付けられた写真はこれよりもさらにはるかに原始的。そのような鉱山が赤字操業と言うことで、悪い鉱山会社が黒人から搾取しているという予測された構造図でさえも無いとすれば、今後の住民の生活は一層危ういものと言うことになります。

ーーー記事の抄録ーーーー

金の製造コスト上昇、今後も相場の下落は続くとアナリストが予測

ガーナの金鉱労働者 写真: ロイター通信

 今年、金の価格が急落した。このため世界中の産金会社は収支が合わない。業界の98%の会社が生産コストを削減し、大きく低下した金の価格に耐えている。

 金のスポット価格が1オンス1,320ドル(9月30日時点)となる中で、米シティグループ社は顧客向けリポートを発表し「金相場の下落が続く」と予測した。

 シティグループのアナリストは「金企業は金相場下落の中でキャペックス(資本支出)、金探査費、企業コストを削減し続けて収支を合わせようとしてきた。それにもかかわらず、世界的な金の総費用はスポットレベルで損出が続いている」と述べた。

 「産金企業は、金相場下落に対応するために、今後6-12か月内にさらにコスト削減などの切り詰めを行うのではないか」と同アナリストは予測した。

 毎年確実に価格が上昇していた頃は、新たな資本金プロジェクトや過去十年間に及ぶ金探索に、金企業は資金を投入していた。2011年4月に金の価格は過去最高に達した。しかし、これまでの戦略は現在では継続不可能であるとして、シティのアナリストは早急に業界の刷新を求めると述べた。

 「産金業者が資産を売却し、資本予算を大幅に削減し、金探索業務を狭めたとしても、これらの是正措置により彼らが近い将来必ず自由になり、問題解決に到るわけではない」とアナリストはリポートに記した。

 そして、コスト削減は「両刃の剣」であるとアナリストは述べた。

 金企業は生産低迷と戦うために「キャペックス(資本支出)」と呼ばれる資本コストをさらに調達する必要がある。キャペックスは不動産や設備の価値を、維持または向上させるための設備投資に関する資本的支出を指す。キャペックスを削減すると結果的に生産が落ち込む。つまり、1オンスの金を産出するコストを意味する「単位あたりのコスト」は上昇する。

 シティグループによるデータは、世界的な金のキャペックスが過去12年間で10倍上昇したにもかかわらず、単位あたりのコストは毎年16%上昇し、生産量は5%減少したことを示した。資本支出がさらに少なくなれば、単位あたりのコストは劇的に上昇するだろうと同リポートは指摘した。

 「キャペックスが削減されたかどうかにかかわらず、どちらにしても株主にとっては悪いシナリオだと思う。容易な状況ではない」とリポートは述べている。

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