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2013年9月29日

4768 ティーンエイジャーの屈折矯正について:川端秀仁先生のお話を聞きました。

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屈折矯正セッション(9:50AMから)の川端秀仁先生のお話はティーンエイジャーの屈折矯正についてでした。

①加齢と屈折変化の概略

1歳までの屈折の変化は角膜の変形による、
8-9歳は水晶体扁平化が屈折変化の原因である
10-12歳では眼軸長の延長による近視の進行が見られる
25歳以上では眼軸長は少し短縮する

②ティ-ンエイジャーに対する視機能予備検査、標準的他覚および自覚屈折検査(単眼屈折および両眼バランス検査)の方法

小学生の屈折検査はサイプレジンを5分毎に3回つけて60分後に測定
中学生ならばミドリンPを5分毎に3回つけて30分後に測定
フリッパーレンズの使用を薦めておいででした。

③矯正処方度数の目安と留意点

コンタクトレンズで実は球面度数が過矯正であったと言う症例の提示:-1.00D以上の乱視は入れるべきであると。

スマホが見えないと言う輻輳不全の症例の提示:-10.00Dという強い近視では眼鏡ならば近方視の時にプリズム効果で輻輳が約20%少なくて済む(眼鏡は輻輳24プリズム)、が、コンタクトレンズだとその分の輻輳がフルに必要(コンタクトレンズは輻輳30プリズム)になるために輻輳不全が顕性化し単眼視になっていることがある。

④学童近視、調節痙攣、心因性視力障害など:眼軸長測定により軸性近視がある程度予想できる

○初診時に調節痙攣であった症例の提示:オートレフを繰り返すうちに近視が減った例
○心因性視力障害:小学4年で(0,4)・(0,5)の症例。色覚、中心フリッカー、GP、VEPなどで心因性視覚障害を検討

清澤のコメント:
私はヘルシーサイトコンソーシアムなどの御縁もあって、川端先生とは接点が多いのですが、眼鏡学校の講師をなさった経験があるだけに、視覚発達障害だけでなくこの様な屈折矯正のお話も得意なのですね。

本日は4例の症例提示から話を進めてゆかれました。お話を聞いた瞬間には良く解ったと感じたのですが、実際に帰宅後ノートを繰ってみると、聞き逃した点も多そうです。配布された抄録の枠組みに、メモできていた内容をはめ込んで見ました。

内容としては、加齢と屈折変化の概要がこういう話になっていることは不勉強で知りませんでした。スマホを実は片目で読んでいる人は少なくないという話は先日、鈴木武敏先生からも指摘されて聞いておりましたことを思い出しました。

私は、学校から受診を指示される全ての初診小学生に調節麻痺剤使用での屈折検査はしていますが、親からの不満を予測してサイプレジンレフを行うことは避け、ミドリンPで行っています。そのうえで遠視や斜視・弱視などが有って更に必要な例には、後日サイプレジンレㇷを行っています。更に強いアトロピンでのレフならば、大学の外来で出してもらっています。

(追記:私も、今年の秋の臨床眼科学会のシンポジウムでは、心因性視覚障害に対する臨床心理士によるカウンセリング効果の検討をお話します。ご期待ください。)

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