お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2013年9月29日

4767 緑内障診療の今:溝上志朗先生の話を聞きました。

fig7
OCT(網膜3次元画像解析装置)によるGCC(ガングリオン細胞複合体)解析の有用性を強調しておいでであり、この話を聞く限り確かにそうであるように見えました。

緑内障は連続体であって、網膜神経節細胞の一部のアポトーシスは初期には検知が困難です。従来は乳頭陥凹の拡大とそれに対応する視野変化を探していました。そして視神経乳頭のリムの菲薄化を探し、そして神経線維層の欠損をも探していました。

しかし、視野の上鼻側における沈下が現れるよりも前にGCC解析で網膜の神経節細胞の脱落による黄斑部周辺網膜の菲薄化を検出できればより早期に緑内障の進行を検知できます。GCCとはNFL(神経線維層)+GCL(神経節細胞)+IPL(神経節大坊と双極細胞との連結までの内網状層)です。

実際には-6dBの視野変化が生じる迄にはこのGCC厚さは既に半減しているそうです。ハンフリー視野のパターン偏差で「ミニ集団的感度低下」が視野の上半で見られるならば怪しいということだそうです。
そのほかに
①小乳頭には注意。前視野障害期緑内障が隠れてい易い。
②ADOA(常染色体優性視神経萎縮;以前の当ブログ記事)にも注意。
③近視性視神経症かNTGかは判断が分かれる可能性がある。

清澤のコメント:現在はOCTの(1)C/D比、(2)リム、(3)クロックワイズ解析での神経線維層欠損までを見てHVFに繋いで緑内障の有無を判定しておりましたが、次の世代のOCTに入れ替えるときにはGCC解析を標準的にできる機種にしなくてはいけない時代に入りつつあるようです。
(参考図はSpectral Domain Optical Coherence Tomography in the Diagnosis and Management of Glaucoma Ahmad A. Aref, MDらより借用)

Categorised in: 未分類