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2013年9月19日

4735 緑内障の診断された患者さんへの説明をどういたしましょうか?

緑内障の患者さんに関する講義を、当医院職員が総出で近隣の薬局職員お一人をもお誘いしてファイザー製薬の担当者Yさんから受けました。

古参の職員には良く解ったということであり、最近入職した方には分からぬところもあったということでしたから、丁度良いレベルのお話だったようです。

ーーお話の要点ーーー
始めは講師の自己紹介。複数のペット犬をかわいがっていて、前職はJALの地上職員だったそうです。(当医院にも前職が航空管制官と言う人がいますが。)

まず、緑内障では視野の中に欠損が生じますが、人間の優秀な脳と眼は欠けている部分をその周りの素材で埋めてしまいます。又、左右の画像を継ぎ合わせて見ますから、片方の目で見たら見えないところにも反対側の目で見たものが埋めてしまいます。ですから、相当大きな視野欠損が有っても緑内障の患者さんはその視野欠損には気が付きません。

視野の元のデータは数字の並んだ表の様なものですが、グレースケールといって白と黒で埋められた地図の様にして示されます。此のグレースケールでの視野が相当悪くて、道端の子供が消えるほどで有っても実感する視野はそんなに悪くは感じられないのです。

視野の感度が5デシベル程度下がると実際にはどんな影響が出るのでしょうか?視野は正常(0デシベル)⇒初期(-3デシベル)⇒中期(-6デシベル)⇒後期(-9デシベル)と進んでゆきます。網膜感度5デシベルの低下は、歩行速度なら9%減少、運転をあきらめる人は10%ほど発生、そして一分間に居読む文字数は200文字から17文字ほど減ります。

ファイザーは緑内障に対するトータルサポートを目指します。
1、自分の緑内障に気が付いてない人にそれを気付かせる試み。(郵便局から発信)
2、緑内障の治療継続率向上を目指す。これは薬剤師サイドからの働きかけを中心に。

そもそも緑内障であると告げられて、緑内障の投薬を初めて受けた後、治療を継続している患者数は3か月で75%、6か月で70%、12か月なら60%に減ってしまっています。

こうして脱落してゆく理由は、自覚症状が無いこと。点眼を中断した理由は、実生活で困らない45%、以下、面倒だなど。

アドヒアランス(注:患者が自主的に治療に協力すること)の低下は失明率の8%から22%への大きな増加に反映される。

そこでファイザー社は、
1)説明用の図の入ったパネル

パネル(紙芝居)の内容は、
緑内障が失明の中での割合がNo1である。
緑内障と眼圧の話、
緑内障は、視野欠損の自覚に乏しい疾患であること。
左右眼の視野の話
点眼の副作用(充血など)の話 などなど

2)緑内障を説明した小冊子。
これは患者が復習用に持ち帰るもの

3)6種類の緑内障治療用のサポートリーフレットを用意した。
まず最初の3種は医院で渡す説明書、後の3種類は薬局配布用。

緑内障の体験

キサラタンはNTG(正常眼圧緑内障)の眼圧もしっかり下げた。
眼瞼の溝の発生(DUESデューズという。PG製剤に共通でキサラタンでは少ない)もある。
ザラカムではNTGで15-20mmHgの患者では2mmHgほど眼圧は下がる。
若い患者では視野の進行が-0.3dBと早くなくても、10年以上たてば次のステージに進んでしまう。そういった若い患者の治療をするのに一日1回点眼のザラカムが良いのではないか?

補追
 話の後での質疑応答の内容は以下の通り(もりや眼科 森谷充雄が眼科の事を分かりやすく説明します。より借用):
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緑内障の場合、目の神経線維の本数が減少しているはずなのですが、神経繊維の本数は数えることができません。そこで、緑内障診療では視野の広さを計測することで、神経線維が傷んでいるかを調べます。緑内障の視野減少率

① 緑内障の治療をしなかった場合
② 緑内障の治療開始が遅かった場合
③ 早くから緑内障の治療をした場合

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