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2013年9月11日

4710 善意の「呼び寄せ症候群」に注意を:という記事です

善意の「呼び寄せ症候群」に注意を「Aging in place」と「高齢者3原則」という村上智彦(ささえる医療研究所理事長)の記事が出ていました。 元記事:
その要点を簡単にまとめてみます。
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 「呼び寄せ症候群」という言葉を勝手に使うようになりました。これは「田舎に住む高齢の方が、様々な事情で息子さんや娘さんの住む都市部に呼び出されて住むようになって、弱ったり、認知症が進んだりする状態」を言います。

 もちろん息子さん、娘さん達は、年老いた親を気遣い、自分の近くに置きたいという思いですし、呼ばれる親にしても身内と住む事は安心もあるでしょうし、お孫さんの顔も見られるようになるといった事もあるのだと思います。

 しかし多くの場合、高齢者の方は今までの生活、友人、地域や物語から分断されてしまい、住みなれない都会に身を置く事になります。友人も居なければ、知らない大きな町では何処に行くのも大変です。人によっては「危ないから」と言われ、家人が帰るまでマンションやアパートで何もしないで過ごしたりしますし、病気があったり、介護が必要だと施設や病院に入る事になります。
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 最近、東京家政大学の松岡先生(別名 デンマークおばさん)に「Aging in place」という言葉を聞きました。これが最近の高齢者のケアにおける世界の潮流だという話です。言葉の意味は「生まれ育った地域で年を取り、生活し、そして死んでいく」といった意味合い。その為にオランダやデンマークでは大規模な高齢者施設を止めて、住居とケアを分離して、出来る限り高齢者が自分で生活できるような環境を作り見守っていくという方法を取っているそうです。

 その講演では高齢者三原則という言葉も教えていただきました。「自己決定の尊重」「自己資源の活用」「継続性の維持」 なのだそうです。当たり前の様ですが今の日本ではなかなか難しくなっているのが現状です。

ーーーオランダやデンマークでは寿命を受け入れ、延命等は殆どしないという一般市民の考え方がこれを可能にしているようです。一方で日本は世界一の長寿と世界一の医療、世界有数の経済力を享受しています。

 これはとても幸運なことですが、いつしかその事が当たり前となってしまい、「死」を受け入れないで専門家に任せるといった社会になっているのではないでしょうか?人の死亡率は100%なのですが、自分の身内には起こらなくて、病院へ行けば何とかなるといった発想になってしまう様に思えます。

ーーー「何かあったら」「命に関わる」という言葉で思考停止して、全てお任せにすると、本人にとって大切な時間が失われてしまい、全て家族の意向で行われてしまいます。自分の人生ですから、最期も出来るだけ自分で決めたいですね。

 そんな事を考えながら日々のケアを支えています。(※本記事は、2013年9月9日付けのブログ『ささえるクリニックとNPOささえる医療研究所』より)

(追記:内容は同意できます。ネットでググってみますと、著者には毀誉褒貶両方あるようです。)

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