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2013年7月17日

4570:ヘルシーサイトコンソーシアムのラウンドテーブルディスカッションの記事です

HSCディスカッション
正しい眼鏡処方で事例発表
眼鏡店との連携を紹介

ヘルシーサイト(より良い視覚)を企業テーマとして掲げるトランジションズ オプティカル ジャパンの呼びかけで集まった眼科医が中心とするネットワーク、ヘルシーサイトコンソーシアムのラウンドテーブルディスカッションが、6月9日午後2時から渋谷ヒカリエのクリエイティブラウンジMOV(東京都渋谷区)で行われた。

 今回は、井上賢治(井上眼科病院理事長)、川端秀仁(かわばた眼科院長)、清澤源弘(清澤眼科医院院長)、宮内治(みやうち眼科院長)の4氏が出席。新たにメンバーに加わった宮内氏が紹介されたあと、最近の学会での話題から報告が行われた。

 まず、井上氏が「ロービジョンケアと読書権保障」と題し、井上眼科病院でのロービジョン外来への対応や目の相談室を設けてのサポートなどを紹介。目の相談室に来る患者の主訴として「読書や読み書きの不自由さ」が18%を占めることにも触れ、大活字本をはじめとする読み書きツール長所短所を解説。同院では大活字を院内貸し出ししており、患者から好評を得ていることも紹介した。

 清澤氏は「児童の心因性視覚障害への臨床心理学的介入の試み」および「緑内障における視放線の変化」の2題を報告した。「児童の心因性視覚障害」については、12年2月から13年3月までの14カ月に通院した児童の32例を対象に、診断時の視力・視野、視覚改善者数と改善までの期間、環境要因などを分析。「眼科学的な心因性視覚障害の特徴は従来の報告通りだったが、臨床心理学的介入の有効性も認められた」とした。

 また、「緑内障における視放線の変化」では、加齢に伴なう視放線の変化、緑内障に伴なう視放線の変化、視放線の前方と後方とのFA値比較、視野障害とFA値との相関などについて考察し「緑内障患者の視放線全域においてFA値の有意な低下がみられ、視放線のFA値は視野障害と相関していた」と結論した。

 川端氏は、視覚発達支援活動、ロービジョン、学校保健、緑内障を中心にした成人眼検診、眼鏡を含む史機能検査などに関する最近1年間の同氏の活動を詳しく紹介した。
 午後3時半からの事例発表では、宮内氏が「正しい眼鏡処方のための眼科医と眼鏡店」と題し、地域の眼鏡店と連携した取り組み「アイ・ヴィジョン・プロジェクト」を紹介した。このプロジェクトは、眼鏡店の2世メンバー5人とフェイスブックを活用して連絡を取り合い情報交換。パンフレットを作ってより良い眼鏡装用、眼の健康をアピールしたり、ORTを対象とした眼鏡に関するセミナー、老人ホームでのメガネボランティアなどの活動を行ってきた。今後、「子育て支援メッセいしかわ」への参加や銀行等の展示スペースでの情報発信も計画している。

 なお、宮内氏は冒頭、眼鏡業界の動向や眼鏡技術者国家資格推進機構のロードマップも紹介、「不適切な眼鏡処方が散見される中、眼科と専門店、メーカーで情報やノウハウを共有し、正しい眼鏡の啓発活動やボランティア活動を通しQOVを推進していきたい」と述べた。

 このあと、各氏の発表についてディスカッションが行われ、眼鏡については、「3プライスショップなど物販に徹していながらアイケアで宣伝している現状を専門店がもっと真剣に考えてほしい」、「国家資格推進で動いているが、業界の中で考えが異なるため医会はどこに対応すればいいのかわからない。業界が一枚岩にならないと難しい」などの話も出た。
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HSCディスカッション

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