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2013年7月9日

4543 緑内障のインプラント手術:の記事です

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緑内障のインプラント手術:の記事です

緑内障のインプラント手術…眼圧下げる効果持続 と言う記事が読売新聞に出ていました。緑内障の手術と言えば、暫く前までは線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)と言われていたものでしたが、このところ普通に手術したら間もなく癒着してブレッブがつぶれてしまうような症例を対象に使われるシャントチューブを挿入する手術がとりだたされています。そんな記事がまた出ていました。
但し、その基本的な用途は複数回の従来型手術で眼圧下降に成功しなかった症例だそうです。眼科医が自分でこれを使った手術はしないまでも、こんなデバイスに対する基礎的な知識は持っていないと、患者さんに訝しげな眼でみられる時代にはなったということでしょう。

ーー引用開始ーーー
最新医療 ~夕刊からだ面より
緑内障のインプラント手術…眼圧下げる効果持続 ⇒出典リンクへ

 視神経の異常により、徐々に視野が欠けていく緑内障。根治する治療法はまだないが、進行を抑えるための装置(インプラント)を目に埋め込む手術が広がり始め、重症患者を失明から救う効果が期待されている。

◇画像の拡大 緑内障の主な原因は、眼球内の圧力「眼圧」の上昇だ。

 目の中には、血液の代わりに栄養や老廃物を運ぶ液体「房水(ぼうすい)」が流れている。毛様体から分泌されて目の中を循環し、最終的にはシュレム管から排出される。

 だが、出口が狭くなるなどして排出経路が遮断され、房水がたまると、眼圧が上昇して目の後部にある視神経が圧迫され、視野が欠けていく。これが緑内障だ。

 一度欠けた視野は取り戻せず、眼圧を下げて進行を抑える治療を行う。まず、点眼薬やレーザー治療で、房水のたまりの解消を目指す。眼圧が十分下がらない、下がっても症状が進行するなど効果がなければ、手術になる。

 最も広く行われているのは、白目に穴を開け、房水の新たな排出路を作る濾過(ろか)手術だ。開けた穴から細菌が入りやすいことや、房水が過剰に排出して眼圧が急激に低下するなど、合併症への注意が必要だ。

 ただ、穴は傷と同じで、自然にふさがることがある。再手術はできても、繰り返すたびに難しくなる。

 そこで次の一手として新たに登場したのが、房水を抜くための装置(インプラント)を埋め込む「チューブシャント手術」だ。昨年4月に保険適用された。

 「バルベルト」という装置で、房水は排水用のチューブを通じてプレート(板)まで流れ、周囲の組織に吸収される。きちんと挿入すれば、眼圧を下げる効果は安定して続く。

 東京都内の主婦(76)は昨年5月、この手術を受けた。40歳代半ばから両目の緑内障で濾過手術を繰り返してきた。すでに右目は失明、「何とか左目の失明を食い止めたい」と決断した。術後、眼圧は正常値まで下がっている。

 「目に異物を入れるのは怖かったけど、痛みも、チューブが入っている感覚もなくて安心した」と話す。

 2009年には欧米で、濾過手術と比べて眼圧が下がる効果が高く、合併症も少ない――との大規模試験の結果が出た。海外では20年以上の使用実績があり、最初の手術でバルベルトを使うこともある。

 しかし、日本緑内障学会の診療指針では、この手術の対象を、複数回の濾過手術をしても効果がない患者などに限っている。指針の作成委員で東海大八王子病院眼科教授の鈴木康之さんは「国内での使用経験は乏しく、人工物という点も考えれば慎重に行われるべき手術だ」と話す。

 国内では、別のインプラント「エクスプレス」も承認されている。手術で穴を開ける代わりに、ステンレス製のチューブを差し込む。穴を開けない分、出血が抑えられ、房水が過剰に排出されるおそれも少ない。

 対象となる患者は、濾過手術もできるが、〈1〉ワーファリンなど血液を固まりにくくする薬を服用し、特に出血に注意する必要がある人〈2〉硝子体手術の経験や、強度の近眼などで、特に眼圧の急激な低下を避ける必要がある人だ。(中島久美子)

(2013年7月4日 読売新聞)
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