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2013年7月5日

4530 「難治性角結膜疾患と眼表面再建」と言うお話(稲富勉先生)を拝聴しました。

v13a105f3(図;膠様滴状角膜ジストロフィ)

第3回眼表面を真剣に考える会 講演Ⅱ 聴講記(医療者向け記事です)

京都府立医大眼科の稲富勉先生から、「難治性角結膜疾患と眼表面再建」と言うお話を伺いました。角膜の上皮が失われる病態に対して行われる様々な治療法の利害得失の解説をそれを支えるフィロソフィーを加えて紹介されました。(かなり高度な話題で、ここまでの聞き取りがやっとでした。)

その聞き書きを記載してみます。

角膜はnon-keratinized squamous epithelium です。

■膠様滴状角膜ジストロフィ Gelatinous drop-like corneal dystrophy (GDLD)

TACSTD2遺伝子の異常(Q118Xがその87%を占める。)で起きる、角膜にアミロイドが沈着して著しい血管浸入がおこる疾患。角膜ジストロフィのなかで、最も重症で治療に抵抗する疾患である。69%が若年性で、角膜表層移植の適応。コンタクトレンズで移植したグラフトを移植後のメカニカルな障害から守る。

輪部疲弊症(ザルツマン角膜変性症やPAX6遺伝子異常で起きるアニリディア(無虹彩症)ほかを含む。

移植には寿命の長い上皮細胞がほしい。そこで角膜上皮形成、輪部移植、結膜移植が行われる。神経の再生が無いのは欠点かもしれない。

○培養上皮移植は重症の眼熱傷や眼化学傷(強い酸やアルカリの薬品による障害)、スティーブンス・ジョンソン症候群、 眼類天疱瘡など、角膜上皮の幹細胞が失われる疾患に対して行う。

■培養角膜輪部上皮移植(CLET)
患者の障害されていない側の眼(自己結膜)やドナー眼から角膜上皮幹細胞を取り、再生医療技術によってシート状に培養して増やし、 患者の眼の表面に移植する。

■培養口腔粘膜上皮移植(COMET)
角膜のかわりに、患者さん自身の口腔粘膜を用いる方法。

清澤のコメント;出席者は85人だったそうです。講師も出席者も圧倒的に若い世代です。顔見知りのロートルは私のほか、日本医大OBのN先生と慈恵OBのK先生くらいでした。もうひと頑張りついて行ってみましょう。

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