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2013年7月4日

4529 ジクアスとムコスタ点眼液の使い分け

ジクアスとムコスタ点眼液の使い分け とは
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本日は大塚製薬の東京本社で行われたLive on seminarでオキュラーサーフェス診療up dateと言う,木下茂先生のご講演を聞いて来ました。

長いこと気になっていたジクアスとムコスタ点眼液の使い分けの説明が非常にクリアカットにわかりました。

日本では現在ムチンを増やす効果のある2種類の点眼薬を使うことが出来ます。現在、日本以外の各国にはこれらのムチンを増やす効果のある薬が使える国はありません。

フルオステインの特徴で見れば、涙液減少型のドライアイは角膜の内側と外側の球結膜と角膜の下方を痛めます。それに対して、薬剤毒性による角膜糜爛は角膜全体を侵しますが、結膜は痛めません。そのうちの後者である「点眼薬剤に含まれる防腐剤などが原因の角膜糜爛」では保存料の入っていない生食で洗い流すと2-3週で改善します。そのあとをどう加療するかと言うのが問題です。

レバミピド(ムコスタ®)は角膜上の分泌型ムチンをも、膜型ムチンをも増やしますが、表面のマイクロビライを正常化する働きがあり、その機序の解明は不十分ですが、プロスタグランジン系を介した炎症を抑える効果が強く見られ、眼表面の炎症をも抑える効果があります。その角膜表面での抗炎症効果は使用開始後52週までも更に強く効くようになってゆくという不思議な特徴を持っています。これに対して、ジクアスの効果の原点は保水にあり、ジクアスには眼表面の水分を増やすという効果がより強く存在します。

そこで、涙点プラグを必要とするグレード5未満のドライアイ(グレード1-4)に使われる薬剤を3つに分けますと

1、抗炎症作用を持つ薬剤。米国で良く用いられるレスタシス(シクロスポリン)や低濃度ステロイドに代表されるもの。

2、水分分泌や保湿を助ける薬剤:従来のラインナップなら人工涙液やヒアレインがこれに相当

そして
3、ムチン分泌を増進しドライアイを防ぐ薬剤:(新しい薬剤のジクアスとムコスタ)
がありますが、

第3グループのジクアスとムコスタの使い分けを考えるならば、ムコスタは炎症機転がその病態により深く関与していることが疑われる場合において、またジクアスは水分の不足がその病態に深く関与していると疑われる場合において優先的に選択するのが良いであろうということでした、

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