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2013年7月4日

4527 昭和二十年夏、子供たちが見た戦争 (角川文庫) 梯 久美子 (著) を読み涙しています

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夏が来ると様々な角度から太平洋戦争を回顧した物語が語られ、そして番組が作られます。そんな本の一つですが、本屋で手にした文庫本です。

「最前線に慰問に行った子がいた。38度線を命からがら逃げのびた子がいた。闇市で働いた子がいた。疎開したり、軍国少年だったり、満洲にいたり…。そしてみんな終戦の時、普通の子供だった。そんな彼らの目に、大人たちは、戦争は、日本の未来はどのように映ったのか。10人の著名人が語った10の戦争、10の戦後、大宅壮一ノンフィクション賞受賞の作家が綴った、あの戦争の証言を聞くシリーズ、第3弾。

広島よりこころをこめて
眼に関する記述もあって、印象に残るのが辻村寿三郎の章

原爆ドームに行ってみたら、ふっと出てきたんです。ええ、みっちゃんが猫を抱いていて、あの猫はね、冷たかった。死んでる猫だったのよ。辻村寿三郎

「満州が生れた頃に私が生まれて、あの国が滅んだときに、私が日本に帰国した、私のためにあの国があったようなものですよ。」詩人の佐々木幹郎さんのインタビューに答えて言った言葉だ。

縮緬の布を張った人形の頭部を片手で持ち、もう片方の手で、顔に目鼻を付けてゆく。

一五、六歳の少年と、一〇歳位の女の子。女の子は胸に猫を抱いている。二人ともぼろぼろの服を身にまとい、髪はほこりをかぶってぼさぼさ、顔はうすぐろく汚れている。一般に知られているあでやかでエロティックな辻村さんの人形たちとは全く違う。

「この女の子は、みっちゃんというの。小学校5年生の時の同級生です。隣にいるのはみっちゃんのお兄ちゃん。二人は広島で被爆して、一年後に亡くなりました。」

人形作りを始めて間もないころの作品です。この人形が私の原点なんです」

「人形に、イデオロギーはいらない、と評価された」という彼の20代の頃の作品。

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東京の日本橋人形町にある「ジュサブロー館」。ここが辻村さんのギャラリー兼仕事場だ。ーー

清澤のコメント:近日中にぜひ本物を見に行かなくては。

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