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2013年6月30日

4510 大うつ病に合併した視力障害の1例 (心療眼科研究会 印象記 その1)

第7回 心療眼科研究会 (医療関係者向け)が開催されました。
その印象記その1 症例報告編です。

テーマ:眼科における精神科プライマリケアの実践

プログラム

1. 症例検討

司会進行:気賀沢 一輝(杏林大学 眼科)
アドバイザー:石郷岡 純(東京女子医科大学 神経精神科 教授)

1) 大うつ病に合併した視力障害の1例
山上 明子 若倉 雅登(井上眼科病院)
石郷岡 純(東京女子医大 神経精神科

発表の概要:眼科受診後にも視力の低下が続き、「大うつ病」の診断。大うつ病性障害か?転換性障害か?と言う症例。

識者のコメント:
大うつ病自体が視力低下を示すことはまれ。

睡眠時無呼吸症候群(下記注1)では鬱も示し、うつ病そのものではないかもしれないので、その除外を十分に行う。単語として「レム睡眠行動障害」(下記注2)と言うものがある。これはレビー小体認知症(下記注3)の前駆症状であることもあり注意。

脚注:
1)睡眠時無呼吸症候群の症状はウィキペディアによると、
就寝中の意識覚醒の短い反復、およびそれによる脳の不眠
昼間の耐えがたい眠気
抑うつ
頻回の中途覚醒
集中力の低下
(家族などが気づく)睡眠時の呼吸の停止
(家族などが気づく)大きな鼾(いびき)など
(家族などが気づく)夜間頻尿(2型糖尿病になりやすくなる)
起床時の頭痛
インポテンツ(女性の場合は月経不順)
のどが渇く
こむら返り
糖尿病性昏睡 とされている。

2)レム睡眠行動障害(ウィキペディアを参考に)

レム睡眠行動障害(レムすいみんこうどうしょうがい、REM sleep behavior disorder、RBD)とは、レム睡眠の時期に体が動き出してしまう睡眠障害の1つ。睡眠時随伴症に分類される。

通常であれば夢で見たことを行動に起こすことはないが、レム睡眠行動障害は何らかの原因で筋緊張の抑制が障害されるために夢で見たことをそのまま行動に移してしまう。基礎疾患として、脳幹部の脳腫瘍、パーキンソン病、オリーブ橋小脳萎縮症、レヴィー小体病などいくつかの原因が考えられている。症状は明白な寝言と睡眠時の異常行動。
診断:重要なのは寝言や睡眠時の異常行動が本人の見ていた夢と一致することである。異常行動中に覚醒させることは容易。睡眠時の異常行動としてよく知られるものに夢中遊行症(夢遊病)と夜間譫妄があるが、これらは覚醒させることが困難で、行動中の記憶はないことがほとんど。

3)レビー小体型認知症(ウィキペディアより)

レビー小体型認知症(レビーしょうたいがたにんちしょう、英: Dementia with Lewy Bodies; DLB)は、変性性認知症のひとつ。以前は、びまん性レビー小体病と呼ばれていた。日本ではアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症と並び三大認知症と呼ばれている。認知障害だけでなく、パーキンソン病のような運動障害も併発するのが特徴。

清澤のコメント
視覚障害を訴える患者でCES-Dで検出される「うつ症状」が強く、眼科的には異常が見いだせ無い場合に考えるべき疾患として、(1)睡眠時無呼吸症候群、(2)レム睡眠行動障害(レビー小体型認知症の初期症状として)まで考えるというのは心療眼科としてもかなり高度な部類でしょう。

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