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2013年6月23日

4992 「iPS細胞を用いた網膜再生医療」と「網膜色素変性、治療への最前線」聴講録

新潟の視覚リハビリ:「新潟ロービジョン研究会2013の招待講演」があと3分、9時からで始まります
http://andonoburo.net/on/2029

今、こちらにどうぞ。
http://tv.jarvi2013.net/
今8非58分です

主催:視覚障害リハビリテーション協会
共催:新潟ロービジョン研究会2013

座長:安藤伸朗(済生会新潟第二病院眼科)
「iPS細胞を用いた網膜再生医療」  
   高橋政代(理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 
        網膜再生医療研究プロジェクト プロジェクトリーダー)

 我々は視覚障害の主原因のうち確立された治療法のない網膜疾患に対して、iPS細胞由来網膜細胞を用いた網膜再生治療開発を目指している。現在ES細胞由来網膜色素上皮細胞を用いてアメリカのベンチャー企業が加齢黄斑変性に移植する治療の臨床試験を始めているが、これは他人の細胞を移植する他家移植なので拒絶反応が問題となる。iPS細胞は身体中のどの組織の細胞にでも分化することができ、また例えば皮膚細胞など自分の細胞から作れるので、iPS細胞の出現で今までの移植治療の問題が解決される。

 網膜には様々な疾患があるが、疾患によって治療に必要な細胞も異なり、治療効果も異なってくる。まずは、加齢黄斑変性に対するiPS細胞由来網膜色素上皮細胞移植の臨床研究を開始する予定で厚生労働省に申請したが、これらの臨床研究の準備は今後のiPS細胞を用いた再生医療や網膜細胞治療にすべて役立つ準備である。

 iPS細胞を用いた再生医療に対する期待は日本では過剰になりがちである。網膜再生医療(細胞移植治療)は科学的には100年間不可能と考えられて来たことを可能にする技術で意義深く大きく報道されるが、治療として考えた場合にはその効果は限定的である。再生医療でわずかに回復させた視機能を有効に使うためにはロービジョンなどが重要であり、再生医療とリハビリテーションは対として考える必要がある。(抄録から)

「網膜色素変性、治療への最前線」
  山本修一 (千葉大学大学院医学研究院教授 眼科学)

 網膜色素変性は長らく「不治の病」とされてきましたが、研究の急速な進歩により、治療が現実のものとなりつつあります。網膜色素変性の治療戦略は、①遺伝子治療、②網膜神経保護、③人工網膜、④網膜再生・移植に大別されます。

 レーベル先天盲における遺伝子治療の成功は、世界的に華々しく報じられ、現在は第2相臨床試験が米英の施設で施行中です。神経保護では、米国における毛様体神経栄養因子(CNTF)の臨床試験が進行中であり、視機能の維持、視細胞数の減少抑制が確認されています。また日本では、0.15%ウノプロストン点眼液による第2相臨床試験で網膜感度悪化の抑制が確認され、第3相臨床試験がすでに始まっています。さらに人工網膜は、米、独、日でそれぞれ臨床試験が進行しています。

 これらの治療法は、直ちにすべての患者さんに適応可能というわけではありませんが、間近に見える明るい希望の光であることは間違いありません。(抄録から)

清澤のコメント:
今、10時50分終了しました。この清澤眼科医院通信にも開始直前でしたがアップし、私もユーストリームで同時に拝聴しました。(ネット視聴者が開始時点で65人だったそうです)

高橋先生:
網膜IPS細胞移植にはロービジョンケアを受けていることは前提条件。0,1くらいの視力をロービジョンケアで生かせている人でないとiPS細胞移植は無理。完全に見えるようになるわけではない。
iPS細胞の臨床応用が多くの期待を集め、その応用の嚆矢が網膜であることは間違いないが、山中先生がすべての講演をこの一年はと辞退していることも高橋先生が講演で忙しい理由だとの裏話もなさいました。

山本先生:ウノプロストン(レスキュラ)を含むさまざまな薬剤と人工眼の現状の紹介。
ともに素晴らしい講演でした。時間が詰まってしまい後半をスキップされたのが残念。

会を準備された安藤先生:心療眼科研究会のメールで知り拝見しました。会の御準備は苦労様でした。ユーストリームはご多くの方々に知っていただくのには大変素晴らしい試みですね。オンタイムで聞くのがよりよいですが、ユーチューブなどに乗せていただければ、それはそれで見る方々も多いことでしょう。最後の「危ないな」と言うのもご愛嬌でしたが、私にもそんなことがあるようになりました。

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