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2013年6月20日

4485 角膜を変形させるコンタクトレンズ(オルソケラトロジー)による近視の抑制:の論文です

corneal-shape
今年最も良く読まれたIOVSの論文はChoとCheungのオルソケラトロジーの近視進行抑制に関する論文であったと、IOVSのホームページに公表されています。
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角膜を変形させるコンタクトレンズによる近視の抑制
Myopia Control with Corneal Reshaping Contact Lenses Jeffrey J. Walline

オハイオ州コロンブス、オハイオ州立大学大学、オプトメトリー学校、
walline.1@osu.edu

近視は、世界人口の多くに影響します。この研究では、角膜を変形させるコンタクトレンズは近視の進行を著しく遅くすることが示されました。
ChoとCheungによって報告されたランダム化臨床試験での発見は、潜在的に何百万もの人々に直接の影響を与えるかもしれませ

ん。従来の比較試験では角膜を変形させるコンタクトレンズ装用が、近視の進行を遅らせる事を示す事を以前に報告していました。しかし、どの研究も、対象を無作為に分けてはおらず、バイアスの掛る可能性を残していました。
ChoとCheungによる研究で、私たちは患者と情報を共有することができる様なランダム化臨床試験からの決定的な情報を得ることが出来ました。

平均では、角膜を変形させるコンタクトレンズは、43%だけ眼の成長(近視化)を遅くします。また、角膜を変形させるコンタクトレンズを装用させられた幼い子どもたちは、これらのレンズが使われた年上の子どもより近視の進行が大きく縮小させられます。
更に、遅くなった近視進行の有益な効果は、実験の最初の年以降ずっと続きます。それは、アトロピンや多焦点レンズのような近視をコントロールする他の形式には必ずしも当てはまりません。

全体として、この情報は、近視進行が遅れさせられるメカニズムに関する情報を提供します。また、それは、臨床医に著しい副作用を引き起こさずに、近視進行を有意に遅くする方法を提供します。
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清澤のコメント:
 国内でも小児の近視治療に対するオルソケラトロジーの有効性が強い注目を集めて居ます。本日もレンズ製造会社の担当者が最新の情報をもって当医院を訪ねてくださいました。これまでにも角膜の研究を行っている事で知られる国内の複数の大学では、その臨床研究を始めているという話しが聞こえてきます。この秋ころには、それらの初期的な結果が学会にも出てくることが期待されています。

 そもそも、このシステムが日本に導入されたときから、この方法の小児に対する有用性は一部の有識者にはわかっていたようです。しかしこの時には、小児の患者が集められなかったので成人に限った治験が先行して行われたために、許可では小児が適応から外されています。もしこれを実際に小児に行うならば、「医師の裁量」において行わねばならないということだそうです。

 国民健康保険にもまだ採用されてはいませんから、行う際には私費医療と言うことになります。しかし、このように良さそうな方法ですから、私も(1)眼科専門医の資格を持って、さらに(2)日本眼科学会の時に行われたオルソケラトロジーの講習会を聴講し、さらに(3)レンズ製造会社の講習会も受け終えて、この方法に対する眼科医師のコンセンサスとしてのゴーサインが出るのを待っている状況です。

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