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2013年6月12日

眼がかゆい(アレルギー性結膜炎)

眼がかゆい::ならアレルギー性結膜炎を考えましょう

アレルギー性結膜炎

ヤケヒョウダニ

アレルギー性結膜炎は目の結膜に付着したダニの体の成分(ヤケヒョウダニの図の出展)やハウスダストなどの一年中家の周りに存在する物質、またはスギ・ヒノキ・ブタクサなどの花粉によって引き起こされる眼のアレルギー性疾患の総称です。

濾胞Mag's sign
ハードコンタクトレンズや一年以上使う従来型のソフトコンタクトレンズの装用をしている患者さんには、レンズの汚れに対して引き起こされる特有なアレルギー性結膜炎がみられます。(下瞼の濾胞Mag’s sign出典)この件は“コンタクトレンズと結膜炎の項を参照”(リンク)なさってください。

また、ダニの体の成分やその糞を中心とする住まいのほこりの成分が原因で一年中起こる可能性のあるものを『通年性アレルギー性結膜炎』と呼びます。

季節性結膜炎
また、花粉などによって起こり、季節性のあるものを『季節性アレルギー性結膜炎』(上図)と言い、特にスギ花粉などの花粉の飛散に伴って起きるものを“花粉症”と呼んでいます。(花粉症の項参照 (リンク))

アレルギー性結膜炎の症状では、まず、目やまぶたがかゆくなります。目をこすったり、かいたりしていると次第に痛みが起こり、目の異物感(ゴロゴロするような感じ)が現れます。

さらに重症な例では、球結膜(白目)の充血、浮腫や眼脂(目やに)も出てきます。

不思議なことに、私の実感では眼のかゆみは結膜濾胞と呼ばれる眼瞼結膜のブツブツした変化や、乳頭形成と呼ばれるもっと大きな隆起性の炎症反応の程度とはあまり対応していません。

つまり、少し結膜が少し赤いと思う程度の変化なのに非常に強いかゆみを訴えることがあります。

その症状を引き起こす原因となる物質には、ダニ、ハウスダストなどによる一年を通して起こる通年性のものと、花粉などによるある季節にだけ起こす季節性のものがあります。

IgE

それがアレルギーに因るかゆみであることを証明するためにはRISTテストといって血液を採血して調べるIgEの測定が役にたちます。(IgE図の出展

またそのかゆみが何によって起きているかを知り、かゆみを減少させるには何を避けるべきかを知るためには、特異的な抗原物質が何かを調べるRASTテスト(これも採血して検査施設に分析を依頼するものです)が役に立ちます。

アレルギー性結膜炎のアレルギー性鼻炎との合併率は6~7割と非常に高く、その外にも蕁麻疹、アトピー性皮膚炎(その項にリンク)、気管支喘息との合併率は高いものです。
通年性のアレルギーに対する対策は、ダニ対策を中心に考えます。そのためには、

①布団をなるべく天日干ししましょう。
②掃除はこまめに行い、廊下、机、棚の上などもきれいに雑巾がけを行いましょう。
板敷きカーペット
③通年性アレルギーの患者さんが家族にいる場合、床は板の間(フローリング)が理想的で、ダニの住み家になるじゅうたんは好ましくありません。
④原因を患者さんの血液検査で原因を調べることができますが、(もし陽性の結果が出てしまったならば)犬、猫、小鳥などの毛の飛散を伴う動物を飼うことはやめることを検討する必要があるかもしれません。 (しかし、愛する犬を手放すなんてそう簡単では有りませんよね。)

花粉に対する対策としては
①花粉が飛散しやすい時期(毎年症状が出る時期)の特に風のある日には外出を控えましょう。
②眼鏡やマスクで花粉を遠ざけましょう。
③外出先から帰宅した時などに上着を払うなどして、なるべく花粉を家の中に持ち込まないようにしましょう。(花粉症の対策の項にリンク

アレルギー性結膜炎の治療には:点眼薬を使った治療が一般的です。
効果は徐々に現れるものもあるのでしばらくお続けください。
私は、かゆみの強い症例ではまず受診時にステロイド軟膏を塗布します。
その上で、0,1%フルメトロンやネオメドロールEE軟膏などを処方して、まずかゆみを抑えていきます。
それからかゆみの程度によって非ステロイド系の抗非スタミン剤や、リザベンやインタールなどの抗アレルギー剤などにつないで行くようにしています。
経口の薬剤はひどい花粉症で鼻閉などの眼外症状がある例でのみ併用します。
点眼のステロイド薬には眼圧の上昇などの副作用もあるので、それを使う場合には医師の指導によって診察を2週間くらいの間隔で定期的に受けながら正しく使用なさってください。
さて、このアレルギー性結膜炎の説明、多少はお役にたちましたでしょうか?

慢性の目のかゆみが有る患者さんでは、この疾患の可能性も考えて早めに御受診ください。

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