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2013年6月9日

4456 蒼穹の昴(浅田次郎著) を読んでいます

800px-Exam_cells-large先に読んだマンチュリアンレポートに惹かれて、大部の「蒼穹の昴」を読み始めました。中国に科挙と言う官吏登用の制度があったのですが、第1巻にはそれが詳しく記載されていました。その最初の章が「科挙登第」というのですが、東京大学を短縮した東大と同じ音韻であることが面白く思われました。四書五経を丸暗記してその内容を答えるという実用性のない試験であったという世間の評価とは異なり、この著者はこの時代には地方出身者にもそれなりに平等な出世の道が開けていたと見て、必ずしも否定的な印象を持ってはいないようです。ですからその考え方で見れば現代の「東大合格」にも、前時代中国の「科挙登第」に通ずる思いがあるのかもしれません。

上の図は、その最終試験が行われた小部屋が並んでいる当時の写真です。(ウィキペヂアより)

(第1巻のもう一つの大きな話題である「宦官とそのための去勢手術」は多少医学的な話題性があります。これについては、また機会があったら記載しましょう。)
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あらすじ

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舞台は光緒12年(1886年(日本:明治19年))から光緒25年(1899年(日本:明治32年))までの清朝末期。貧家の子、李春雲(春児)は糞拾いによって生計を立てていたが、貧しい家族のために自ら浄身し、宦官となって西太后の下に出仕する。一方、春児の義兄で同郷の梁文秀(史了)は、光緒12年の科挙を首席(状元)で合格し、翰林院で九品官人法の官僚制度を上り始める。

清朝の内部では、政治の実権を握っている西太后を戴く后党と、西太后を引退させて皇帝(光緒帝)の親政を実現しようとする帝党とに分かれ、激しく対立していた。后党と帝党の対立は、祖先からの清朝の伝統を守ろうとする保守派と、衰えた清朝を制度改革によって立て直そうとする革新派(変法派)の対立でもあった。両者の対立は、やがて西太后と皇帝の関係にも、深い溝を生んでゆく。

春児は西太后の寵を得てその側近として仕え、一方、文秀は皇帝を支える変法派若手官僚の中心となる。敵味方に分かれてしまった2人は、滅びゆく清朝の中で懸命に生きていく。
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