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2013年6月7日

4449 新発見 年をとると脳が色の見え方を調節:と言う記事です。

老人の色覚は若い人のそれとは違うはずであるという話題があって、以前当ブログでもその質問にお答えしたことがあった(⇒旧記事;老人の色覚にリンク)のですが、その質問に答えるような「新発見 年をとると脳が色の見え方を調節」と言う記事がネットに新しく出ていました。
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(画像はイメージです。:とはいってもこの話題は、虹彩の色の話ではないですよね;清澤注)
色の感覚においては「色の恒常性」と言う概念があって、赤いリンゴはどのような光を浴びていても「赤く見える」と言うことが知られています。その林檎を照らす光の含むスペクトルによって、リンゴが反射する光の波長は変化するはずなのに、「赤いリンゴはいつでも赤く見える」という不思議な現象です。おそらく大脳皮質の色覚に特化した視覚連合領の一部(V4)の働きだとされています。

さて、人の眼は老化によってレンズが黄色くなり、さらには赤みを帯びてきますから、老人の網膜に当たる光の波長は長波長側に寄ることが想像されますが、「体感される色合いはそれほどは変わってはいなかった」と言うお話のようです。

Plos Oneは素早く採否を判定して素早く発行することで知られる科学雑誌ですが、内容はそれなりに信用できる雑誌だと思います。

ーーー記事の引用ーーー
読了時間:約 1分58秒  2013年05月17日 PM07:13

構造的には色が変わって見えるはずなのに

年をとると、目のレンズの役割をする水晶体が、白濁したり、黄色っぽくなったりという変化を起こします。これが、老人性白内障です。
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(画像はイメージです。:とはいってもこの話題は、虹彩の色の話ではないですよね;清澤注)

特に、青色の光に対する感受性が変わるので、黄色から緑、青色で色の見え方が異なるような、レンズの状態になってくるとされています。

ところが、このようなレンズの物理的な状態に反して、色の見え方にあまり変化が出ない人が多いそうなのです。

年をとっても色を見分けられるのはどうして?

PLoS ONEに掲載された論文では、18歳から75歳までの185人の人たちを対象に、ものの色の見え方を調査しています。様々な色の違いを見分けることができるかを観察しました。すると、年をとってくると、似た色同士での見分けは難しくなってくるそうですが、異なる色に関しては見分けることができることが分かりました。

レンズの物理的な状態に反するこの結果に関して、研究チームでは脳が色の調節機能を持っていて、若い頃のレンズで見ていたような状態に視覚情報を再調節するのではないかと解釈しています。そして、この再調整能力は、一生を通じて活かされると考えられているそうです。

ものを見るというメカニズムで、このように年齢に伴う変化を和らげるような調節が行われていたとは不思議な話ですね。(唐土 ミツル)

▼外部リンク
Colour Constancy Across the Life Span: Evidence for Compensatory Mechanisms
http://www.plosone.org/article/

Study suggests brain keeps colour vision constant across lifespan
http://www.healthcanal.com/brain-nerves/
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