お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2013年4月29日

4328:視神経疾患(溝田淳先生)の講義を聴きました。

h9991278_001
平成25年度卒後研修会、第一回のテーマは神経眼科
「視神経疾患」(帝京大学溝田淳先生)を伺いました(その印象録です)

◎視神経疾患には1、視神経炎(多発性硬化症)、2、虚血性視神経症、3、中毒性視神経症、4、外傷性視神経症、5、遺伝性視神経症、6、鼻性視神経症、7、緑内障(これは特殊ですが)、8、肥厚性硬膜炎、9、その他(腫瘍など)があります。
(清澤注2013,4,27:昨年この講義を聴いて早くも一年が過ぎたとは信じられません。また概要を改めて書き出してみました。)

◎視神経疾患を診察するには1)障害部位が視神経か?、2)原因は?、3)全身的に必要な検査は?を考えましょう。

○視神経疾患の症状には 1)視力低下、、2)視野欠損、3)球後痛、4)VEP異常、5)乳頭所見 などがあります。

○急激な視力低下を示す疾患には 1)網膜疾患、2)視神経・視路疾患、4)中枢神経障害、5)中間透光体  そして、6)心因性視覚障害や詐病、が含まれています。

◎此処から各論に入ります。
○視神経周囲炎:くも膜の炎症で、視力低下は軽度。以前なら梅毒、現在はウイルス。MRIの所見で決める。眼痛あり。

1、視神経炎:脱髄(MS,ADEM,NMO)、感染(ウイルス)、自己免疫(SLE,シェーグレンなど)、特発性を含む

・典型的な特発性視神経炎:25-45歳、女性75%、急性視力低下、眼球運動痛、対光反応低下、80%片眼

・視神経炎の診断に必要な検査:視力、視野、CFF,対光反応、眼底、MRI、血液および髄液検査、遺伝子

・MRI:水平断T2またはフレア、それに冠状断、脂肪抑制が重要
・鑑別すべき疾患:視力低下なら(ION,鼻性、レーベル、遺伝性、AZOOR、弱視、腫瘍など)
・鑑別すべき疾患:眼底所見より(視神経網膜炎、乳頭血管炎、うっ血乳頭、偽うっ血乳頭)

・そこでAZOOR:20-30歳代の女性、光視症から、局所ERGやOCTが有用

・小児の視神経炎:男性の比率が成人より高い、ウイルス?、両眼、乳頭炎型、視力低下が著明、予後はよい、髄膜炎症状

・視神経網膜炎:乳頭腫脹に網膜浮腫を合併、原因は(ウイルス、猫ひっかき病、梅毒)レーベル星ぼう状視神経網膜症⇒

・POEMS(ポエムス症候群:クロー・フカセ症候群)

・視神経炎の治療、一般に:ステロイドパルスか経過観察。自己免疫性のものではステロイド依存性もある、NMOなら血漿交換も。

2、虚血性視神経症:動脈炎性と非動脈炎性。高血圧や糖尿病関連もある。若年ならば何らかの自己免疫性疾患を考える

・虚血性視神経症の臨床像:1)中年以後、2)急激な視力低下、3)水平半盲(中心アン点もある)、4)眼痛は少ない、5)同時ではないが40%は両眼性、6)CRPや血沈も含めた採血を

・AIONの眼底:蒼白浮腫、出血、軟性白斑

・危険性のある視神経乳頭(ディスク アット リスクとは)乳頭が小さく、カップも小さいもの

・血管を傷害しやすい因子:高血圧、糖尿病、脳血管障害、心疾患、内頚動脈閉塞、血栓・梗塞、大出血とそれに続く低血圧の既往

・虚血性視神経症の治療:ステロイドパルス、メチコバール、バイアスピリン。手術療法は否定されたとする。

3、中毒性視神経症:(エタンブトール、トルエン、アルコール、鉛、キノフォルム)、栄養欠乏::ステロイドは効かない、原因の除去とビタミンB群投与

4、外傷性視神経症:眉毛部の外傷、視神経管付近、骨折が明らかとは限らない。冠状断CTが大事。(子の診断に、再構成の偽冠状断は駄目)。ステロイドか視神経管解放術。()溝田流では、視力MM以下なら手術と言ってました。

5、遺伝性視神経症:常染色体劣性、常染色体優性(軽度で緩徐な視力低下、10歳未満、OPA1遺伝子)、レーベル病(飲酒・喫煙はトリガーになる。10-20歳の男性、視力改善例も)

6、鼻性視神経症:後部篩骨洞や蝶形骨洞病変の炎症波及や圧迫。副鼻腔手術の既往が多い。

7、その他の視神経疾患
1)甲状腺視神経症:肥厚した外眼筋による視神経圧迫、MRI冠状断、TSAb採血、ステロイドパルス。
2)放射線視神経症:(照射の1-2年後、循環障害、50Gy以上の照射、網膜の方が弱い)
3)俸腫瘍症候群:肺の小細胞癌、ステロイド
4)糖尿病視神経症

8、肥厚性硬膜炎による視神経症:頭痛や眼痛、造影MRIで診断。本体は循環障害、圧迫、細胞浸潤。

この後若干のMRIに関する事項あり
ーー要約終了ーー

Categorised in: 未分類