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2013年4月27日

4316 「マクドナルド化される社会:」という記事です

本日は某製薬会社の方がエリアマネージャー同伴でご訪問くださいました。お薬の話の後で、女性にとって働き続けやすい職場をどうやって作って行くか?という話題になりました。前提として新人教育も大変ですし、慣れない職員は慣れた職員よりはパフォーマンスが未熟ですから、なるべく離職率は下げて置きたい訳です。

ちなみに当医院の職員では年間1-2人が種々の理由で退職しておりますが、離職率はほぼ10%未満です。対策としては、有給休暇を消化できる環境にする、産後の復帰ができるようにする、退職金の積み立て、そして手当を含む給与水準を高めに保つ、などなどが有るわけです。

先日ネットを見ていたときに、米国のファミリーレストランでは年間の離職率が50%にもなるという記載が有ったと記憶していましたので、その記事を関連の記事を検索してみました。それ自体は見つけられませんでしたが、ジョージ・リッツァ著『マクドナルド化の世界』を基にした記事が有りました。

 作業をマニュアル化し、従事する未成熟な若年練労働者が多いと、どうしても定着率は低くなるのでしょう。別の記事では、給与が高いと定着するかというとそうではなくて、日々何かを学んでいるという意識を持てる職場にすることが大切とも述べられていました。

 今朝は天気も良く、5時から6時まで子供と犬2頭を連れて一時間の遠足の様な散歩に出かけました。朝早いと、知った人にも散歩中の知らない人にも挨拶ができます。まあ、子供にも、今は大きな不満や不安はなさそうです。

ーーー記事の引用(ホンマノートより)ーーー
第2章 マクドナルド化される社会  by葛原 怜
■ 我々の生活の至る所にマクドナルド化されたシステムが普及している。ファーストフードレストランはもちろんのこと、クレジットカード、ATM、モール、大学、ツーリズムなど挙げればきりがないほどである。ではなぜそれらのものが「マクドナルド化された」と言えるのだろうか。以下、ジョージ・リッツァの『マクドナルド化の世界』を参考に考えてみる。

§1-1 マック職
■ 言うまでもなくマクドナルド化されている職種はファーストフードレストランである。ファーストフードレストランで働いている人々の割合はあらゆるタイプのレストランで就業しているおよそ600万人の40%を占めている。またその従業員の年齢に注目してみると、従業員のうち約7割の者が20歳以下である。10代の若者にとってファーストフードレストランは最初の雇用主なのである。

■ また、ファーストフードレストランで人生最初の仕事に就いた人の割合は、全労働者中の15人に1人に達しているし、アメリカ人中の8人に1人は彼らの人生のある時点でファーストフードレストランを働き場所にした経験をもっている。また、従業員の特徴として、従業員の圧倒的多数がパートタイム労働者であるということだ。ファーストフード産業の週平均の就労時間は29.5時間である。そして、現職に1年以上留まっている従業員は半数に過ぎないというほど、離職率は非常に高い。

■ マクドナルド化システムはこのシステム内で、職階をのぼっていく上で必要な基本的技能を従業員に与えるため、雇用されたばかりの従業員に適切で、しかも莫大な量の仕事を提供している。このために、彼らが移動していく中間水準の職種(ファーストフードレストランの現場主任、副店長、店長など)もルーティン化され、マニュアル化されている。誰が店長を教育し、誰が従業員を教育するかなど事前に決められている。

■ マック職は様々な点で新しくかつ異なる特徴をもつ職種である。つまり、過去の工業的状況の脱技能的な職種を新しい環境に移し変えたものではない。工業職とマック職は、人々が職場で何をするかに関して言えば、両者ともに行動がルーティン化されている。ところが、ほとんどのマック職は消費者との相互作用とコミュニケーションを要する仕事をしているので、マック職に顕著な特徴の一つとして、人々が仕事上で口にする事を高度にルーティン化しているという点をあげることができる。

■ 別の言い方をすると、マクドナルド化された職種は激しくマニュアル化されているのである。例を挙げるならば、従業員と客のやりとりである。マクドナルド化システムで働く労働者の多くが、対人サービス従事者なのである。相互作用をマニュアルに仕立てるということは労働者の脱技能化をさらに確かのものにする。従業員の行為が脱技能化されたばかりでなく、客と話して相互作用を行う能力が今では制御されているのである

■ 一般的な状況を処理するためのマニュアルがあるだけでなく、様々な緊急事態に備えた幅広い非常用のマニュアルも用意されている。言葉による対話の技能は従業員から取り上げられ、マニュアルに書き込まれたのである

■ マック職における労働過程のうち、極めて重要なことは、かつて有給の従業員によって行われていた作業の多くを、無給で客が行うように誘導され、仕向けられているということであろう。例えば、近代的なガソリンスタンドでの自動システムによるセルフサービスやファーストフード店で注文した品をわざわざ席まで運び、しかも食べた後は分別までしてきれいにしてから帰る光景など、以前では従業員がやっていたようなことをあたかも当たり前かのように客がこなしている。

■ マクドナルド化は労働費用の削減、従業員数の削減、人事問題の減少を雇用主側にもたらした。客がほんの短い間、退屈な作業に愚痴をこぼしたとしても、それはまるまるその仕事に従事している従業員のそれに比べれば大したことではない。そして、ある意味ではマクドナルド化システムの成功の鍵は、そのシステムが従業員からの搾取を、客からの搾取によって補うことができたことにある

§1-2マック職の非合理性
■ しかしながら、マック職に要求される技能は、高い水準の技能と教育を要求するはるかに望ましいポスト産業的な職業を手に入れることや、そうした職場で働くために役立つとはとても言えない。そもそも職業というものが思考力や創造性を要するとすれば、ルーティン化された(決められた)言動やマニュアル化された相互作用での経験は何の役にも立たないであろう

■ また、マクドナルド化に伴い機械化され、脱人間化されることでどんな人間も気軽にマック職に就くことができる。そのため、雇用主はアルバイトやパートタイム労働者を雇っている。しかし、このことは労働者の離職率の上昇をもたらしている。そのために従業員の確保という意味では、不安定な状態が続くのである。
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