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2013年3月17日

4170 第10回「眼瞼・顔面けいれん友の会」例会が行われました。(印象記です)

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第10回「眼瞼・顔面けいれん友の会」例会が行われました。印象記です。(図は以前の時のものです。)

1、 講演「眼瞼けいれんについて」~NHKテレビ「ためしてガッテン」などで眼瞼痙攣のお話をされた~ 三村 治先生(兵庫医科大学 眼科学教室・主任教授)

講演要旨の抜粋:
1)発症後75%の患者さんは悪化するとされる。遮光眼鏡、クラッチ眼鏡、内服薬で治療されるがボトックスの成績が最も良い。患者の77%はボトックスに満足している。しかし反復注射率は50%に過ぎない。そこで最新の233例を詳しく調べると、前医ですでにボトックス投与を受けていた患者が22%、眼瞼の手術を既に受けて居たものも5%であった。これらは前医の治療に満足していなかった。その結果、兵庫医大での初回ボトックス治療に満足したとする者は66%で、無効や悪化としたものは13%。そして、一回のみで終了したものは26%であった。このように満足度が低いことに対して治療の工夫を考え実行した。

2)疼痛緩和の工夫として、冷却法と32ゲージ注射針の使用を行った。

3)効果不十分例に対する対策。注射濃度の増加、注射部位(襞鼻筋、鼻根筋など)の増加で注射間隔の延長を図る。眼瞼手術(上半分の眼輪筋切除は、20回以上投与を受けた患者の3人に一人にもなる。眼輪筋切除術は直後の満足は高いが、ボトックスから離脱できた例は1例のみである。

4)一度の注射で治るわけではないことを患者に話す。注射間隔はだんだんに伸びるものの方が多いが、やがて離脱できる患者もいる。病気とうまく付き合ってもらおう。

清澤の感想:患者さんの生ののデータを的確に数えていることに感心しました。どのように数えるかの材料として三村先生のデータをいただき、当医院の患者さんの特徴も今一度比較検討をしてみたいと思いました。

2、眼瞼けいれんをめぐる最近の話題………若倉雅登先生(井上眼科病院・名誉院長)
1)朝日新聞が片側顔面けいれん例を眼瞼けいれん例として記事を書くという事件があり、若倉先生から疑義を通知した結果2013年1月22日に新たな記事が掲載していただけたという報告。(⇒この記事の記載へリンク
2)厚生年金の診断基準が改正されるというお話。
重症の眼瞼けいれんは、「瞼の運動障害」として厚生年金の3級に繰り入れられそうであるが、国民年金の人には2級までしかないので、重症だから2級という指定が出来ずかえって制限になる恐れもあるとのことが説明されました。
3)米国の原発性眼瞼けいれん財団のホームページに言及され、障碍者申請のコツが記されていることと、障碍者認定の考え方が日本と米国では根本的に違う点を指摘されました

清澤の感想:若倉先生は広い視野を持って、眼瞼痙攣の患者さんの福祉に向かって邁進しておいでであり、感服の一言でした。朝日の記者Aさんとは、前回もこの会の後で懇談できたのですが、本日も若倉先生との3人でややゆっくりお話しできました。朝日新聞の記事には若倉先生と私のインタビューが出してもらえています。(⇒目・瞼に異常 これ何?:この朝日新聞の記事にリンク)

3、眼瞼痙攣患者におけるボトックス®注射前後の実際視野と見難さと生活の質との関係の調査:患者さんへの説明書の説明… 清澤源弘(清澤眼科医院・院長)

スライドを用いて、Colenbranderグリッドによる開瞼状態を評価する視野検査、グレアテストによるまぶしさの評価、NEI-VFQ25による生活の質の聞き取りをボトックス注射の直前と一月後に行うという話をいたしました。検査対象には対象条件のほかに除外条件もあるというお話をしました。この計画は加茂純子先生と私(清澤)が担当医師です。
⇒この詳しい説明はこちらです、
 参加ご希望の方は、その旨を「現在の担当医にお伝えの上」、「電話で午前または午後の最初の時間で清澤眼科医院にご予約」下さい。質問票の完成、視野、コントラスト感度測定など、来院時すぐに始めてもこの調査には最低2時間程度かかります。当院ではその日に予約なしでもボトックス投与まで行うように心がけています。しかし、終診間際の来院ですと、その日にボトックス注射までを行うことが出来ません。

4、参加者からの質問にお答えしました(⇒リンク)…… 若倉先生、山上先生、清澤、        ーーー  
日時  2013年(平成25年)3月16日(土) 13:00~15:15
場所  興和ホール11階(新日本橋・興和創薬ビル)

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